
アジア方面への海外転職を考えています。
海外転職の方法を体験談を交えて詳しく聞きたいです。
本記事ではこんな疑問に、海外転職経験者である筆者が答えます。
筆者の場合は特定の国を狙って転職活動したのではなく「どの国でも良いので海外勤務経験を積む」というのが目的でした。
最終的にはフィリピンの某企業に内定&転職&海外移住しました。
海外転職の方法と手順を特にアジア方面への転職に焦点を絞って共有します。
海外転職の目的を決める
海外転職を考えるときに目的を考えて、メモで良いので文章として残しておきましょう。
ビザのことや応募先企業のリサーチをしていると、だんだん目的がずれてきてしまうのです。
目的を書き出してみると海外転職という方法以外が自分にとってベストチョイスであることに気がつくこともあります。
ちなみに、私のメモはこのようなものでした。
- 現在のテクニカルライティングスキル、ドキュメント制作技術を生かしつつ、フィールドをより広く海外に広げたい。
- ドキュメント制作業界も、媒体が刻々と変わりつつある。今後、紙・Web・電子出版・映像とあらゆるドキュメント制作のプロフェッショナルとして活躍したい。
- 上記、海外へフィールド広げることと、すべての媒体のドキュメント制作技術と職務経歴を身につけることが実現した後、それらを武器に、今から15年後をめどに会社を立ち上げることが目標。
なんだか色々とそれらしいことを書いてはいますが、このように書き出すことで「やっぱり海外転職を選択しよう」と決意が明らかになったのは事実です。
このメモは2011年2月に作成されており、実際に海外移住開始で出国したのが同年9月ですので、筆者の場合、海外転職決意から実行までの実準備期間は6ヶ月強ということになります。
就労ビザ関係のリサーチをする
記事「海外転職する方法 35歳未経験で」でも触れていますが、筆者の場合は最終的に1社、フィリピン1社、中国1社に向けて履歴書を送付しました。
その決定に至るまでには、アメリカ、イギリス、オーストラリア、他の欧米圏のビザ事情をリサーチし、”就労ビザが取得しやすいだろう”という理由で、シンガポール、フィリピン、中国に国を絞りました。
就労ビザサポートの有無をチェック
海外転職のために海外移住する方は必ず、その国の就労ビザを取得しなくてはなりません。
大抵の場合各企業が就労ビザのサポートをしてくれます。
各企業の看板&信用で就労ビザを発行してもらうということですね。
各企業での就労ビザサポートの有無の確認方法は、各求人に書いてある場合もあるし、書いていない場合は聞いてみる方法になりましょう。
筆者が実際に入社した企業の場合は、求人には特にビザのことについては記載がありませんでしたが、ビザ関係は人事部が全部手配してくれたので面倒なことがありませんでした。
ただ、就労ビザを取得するのが難しい国の場合、次のようにビザサポートをちらつかせて勤務条件が劣悪だったりします。
こちらはニューヨーク州が所在地の某企業の求人です。
「既存アカウント対応及び、新規開拓、企画、提案」という中堅レベル以上の業務内容にかかわらず、1000ドルから・・とは!
ニューヨークの物価を考えると生活厳しいですよね。
就労ビザ欲しさに自分を見失わず見極めましょう。
就労ビザにまつわる注意点
欧米圏は就労ビザは非常に取得しにくいですので、ビザ欲しさのあまり以下のようなことを考えてしまうこともあるかと思いますが、絶対に止めましょう。
- 就労ビザがダメなら配偶者ビザを狙おうとすること
- 学生ビザで就労しようとすること
就労のために配偶者ビザを取得しようとしたり、学生ビザで就労を試みるなど海外転職の目的とは全く別で本末転倒ですが、ビザについてリサーチしていくとこのようなおかしな考えが頭をよぎったりするのですよ。
日本人は観光目的ならパスポートひとつで大抵の国に入国できてしまうので、「就労ビザなんてすぐ発行してくれる」と感覚が狂ってしまうのですが、就労ビザとなると敷居が高いのだなあと身を持って知ったのです。
応募する企業を絞り込む
海外転職先として受け入れてくれそうな(ビザが取得しやすそうな)国が決定したら、応募する企業を探します。
アジア方面の転職のため私が使用したのが、以下のような情報源です。
海外求人専門の転職サイトです。
筆者の場合は、シンガポールの企業について情報が欲しくて登録しましたが、個人的にはかなり印象が良くおすすめしたい転職サイトです。
登録する利用者側は無料なので何のフォローも期待していなかったのですが、このように希望求人などを細かく調査してくれた上で求人情報を提供してくれます。
海外転職は大半の方にとっては初めてのことになるかと思いますが、登録無料のサイトでもフォローが入ったのは非常にありがたかったです。
海外求人としては現地採用よりも駐在員としての海外勤務の求人が多数掲載されています。
現地採用よりも駐在の方が給与面では圧倒的に良いです。
海外転職以外にも転職全般において情報量は圧倒的に多いことと、レジュメを公開しておくと勝手にオファーが届くのでリクナビNEXTにはとりあえず登録しておきましょう。
アジア方面の転職専門の求人サイトです。
求人としては現地採用求人が圧倒的に多いです。
よくあるパターンが現地で勤務されているマネージャークラスの方が求人広告を載せて現地から日本人を採用しようとしているパターンです。
よってリクナビのような大手には掲載されていない求人情報が掲載されていることがあります。
一方、もう採用はしていない古い情報がそのまま掲載されていたりすることもありますので、連絡して返事が来ない場合も多々あります。
掘り出し物の情報を見つけたいときには見てみると良いですよ。
- 各企業のHPを一つずつ確認する
非常に地道な方法ですが、各企業のHPの求人情報ページを一社ずつ見に行く方法です。
この場合は駐在員としての海外勤務求人が主となります。
筆者が各企業のHPをリサーチしていたときのメモが出てきましたので、そのまま公開させていただきます。
こちらは「女性活躍企業一覧」のようなキーワードでGoogleで検索し、企業一覧を取得したあと、その企業のHPを一社一社確認していったものです。
海外勤務の前に中途採用自体を行っている企業に行き当たることのほうが少ないですが、企業からの生の情報ですので、調べてみる価値はあります。
企業に応募する
目ぼしい企業が見つかったら早速応募します。
海外転職では英語の履歴書が必要です。
海外転職用の履歴書(職務経歴書)の書き方については、こちらの記事「海外転職の履歴書の書き方」をご参照ください。
応募から面接までの体験談は「海外転職する方法」の記事にまとめていますので、よろしければご参照くださいね。
まとめ
アジア方面への海外転職の方法と手順を体験談を交えながら説明してきました。
海外転職や海外移住について詳しくは、以下の記事にもまとめていますのでよろしければご参照くださいね。
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