経済や政治、日本のこと。
大人の私が、池上 彰氏の著書で政治経済を基本から勉強したいです。
池上 彰氏のおすすめの本を紹介してください。
「学び直し」の重要性、昨今話題になっていますが、プログラミングや英語だけではなくて「経済や政治、日本のこと」も勉強したいですね。
筆者も、特に政治経済が非常に疎くて本を読んでもチンプンカンプンだったりします。
そんな筆者でもスッキリ理解できた政治・経済解説をされるのは池上 彰氏がダントツでした。
この記事は次のような方へ向けた池上 彰氏著書のおすすめ5選です。1冊5時間以内で読了できた著書のみを厳選しています。
- 1980年台に受けた小中学校の政治・経済の授業の内容すら覚えていない。
- 理系専攻で政治・経済の成績は赤点スレスレだった
- そもそも大人になるまで政治・経済に興味を持ったことがない
上記にすべて当てはまる筆者でも良く理解できた著書のみ選んでいますので、あなたのお役にもきっと立つはずです!
政治経済の基本を勉強できる池上彰氏の本10冊
大人がもういちど政治経済の基本を勉強しようと思ったら、教材として右に出るものはない池上彰氏の著書と解説。
そんな著書の中から、5時間以内(ほぼ通勤2往復)で読み終えられる本のみを厳選しました。
中には学生向けの本も含みますが、実際に大人である私が読みまして知らないことだらけでした。
勉強になりましたよ。
1. 知らないと恥をかく世界の大問題8 自国ファーストの行き着く先
池上 彰 氏の「知らないと恥をかく世界の大問題」シリーズより8巻目です。
3.5時間で読了できます。
シリーズ本で年度ごと話題となった世界の問題を掘り下げていますが、古い番号の本を読んでも全く古くないです。
2018年9月現在で、「知らないと恥をかく」シリーズは9巻が最新ですが、世界の問題は一続きなので、以前の問題を知らないと現代の問題が理解できないからです。
発売日が2017年7月、その当時ちょうどトランプ氏が米国大統領選に勝利した直後のため、「自国ファーストの行き着く先」という副題で、トランプ氏の方針が解説されています。
知らないと恥をかく世界の大問題8 目次
自国ファーストの世界を読み解く!
プロローグ トランプに振り回される世界
第1章 分断されるアメリカ
第2章 危機を迎えたヨーロッパの理想
第3章 大国に翻弄される中東
第4章 アメリカの変化にアジアは?
第5章 分断される世界は人類共通の問題を悪化させる
第6章 安倍政権は、戦後最長の長期政権になるのか
エピローグ 分断に立ち向かう、未来への姿勢
~未来を変えるのは私たちだ~
2. 日本がもし100人の村だったら
「世界の63億人の人を、100人の村に縮めるとどうなるか」を描いた有名な現代の民話「世界がもし100人の村だったら」。
これを日本版にしたらどうなるか?
本というよりは絵本仕立てで、50分ほどで読了できます。
この本を翻訳された池田 香代子氏と池上 彰氏の対談も交えて執筆された本書。
日本版「世界がもし100人の村だったら」。
人口減少/少子高齢化/外国人/人口と富の集中/産業/地方と国/NPO/教育/消費/宗教/世帯/未婚、離婚/雇用と収入/社会保障、富の再分配/医療、福祉/犯罪と自殺/住宅/メディア/エネルギー効率/農林水産、自給率/バーチャル・ウォーター(仮想水)/低炭素社会/コミュニティ
と幅広い分野を網羅しており、詳しくはお読み頂いたほうが良いのですが、中でも私お恥ずかしながら全く知らなかったことがこちら。
「この村の食べものの59%は、外国の水を使ってつくられます」
牛肉、小麦、大豆、とうもろこしの生産のために年間640億平方メートルの水を輸入しているのですって。
シリアスな内容を絵本仕立てで伝えるという手法。
子供と一緒に読んで、日本の政治経済を学ぶ本としておすすめしたいです。
3. 政治と経済のしくみがわかるおとな事典
こちらは著書というよりは池上 彰氏の監修本にあたります。
「これから社会に出る学生さんへ」向けた内容ながら、興味深く一気に読めました。
経済と政治と言いながら、ゴロゴロ横になって漫画のように読ませていただきました。
だいたい、監修本というとほぼ名前貸しだったりしますが、こちらの「政治と経済のしくみがわかるおとな事典」は、上から物を言わず丁寧な説明と語り口も池上氏そのもの。
監修と言えどかなり突っ込んで編集に参加されたであろう様子が分かります。
政治と経済のしくみがわかるおとな事典 もくじ
第1章 政治を知らなければおとなじゃない!
政治の基本/国会と内閣のしくみ/選挙のしくみ 他
→ 2012年のご著書のため、情報は古いのですが、昔教科書に書いてあったなーというような省庁全体の名称やヒエラルキーなど、そんなだったっけなーと改めて学びになりました。
第2章 企業活動に必須! 経済の基礎知識
経済活動/金融/税金/年金・保険制度 他
→ 意外と知らない給与明細の読み方、印紙など目に見えにくい税金まで。日本人は税金に疎いと言いますが、投票する側も仕組みを知っておく必要があると痛感しました。
第3章 国際情勢を知らなければ、日本のことはわからない
世界をみる視点/資源と環境/
→ 中東のオイルマネーから、垂れ流しと揶揄されるODAのあり方まで。ODAの狙いやメリットも同時に解説するなど、単に政府批判にはならないように配慮された構成でした。
4. 池上彰のこれが「世界のルール」だ!
「日本の常識にメスを入れる」本書。
世界のルールを決めている要素として宗教がかなりのウエイトを占めることが丁寧な説明で解説されています。
こちらも、上から目線ではなく親身な解説で、経済や歴史はかなり疎い私が、通勤電車往復程度でさっと読めました。
5. 経済のことよくわからないまま社会人になった人へ
「よくわからないまま社会人になった人へ」なので、対象はほぼ新社会人です。
が、私含め、冒頭の「小中学校の政治・経済の授業の内容すら覚えていない」にあたる方も新社会人と同じことですね・・。
私、いくら理系だとしてもまったく経済の勉強をしていなかったのは痛かったです。
読者対象ドンピシャで楽しく読ませていただきました。
こちらもの通勤1往復でさらっと読めるお手頃な分量の書籍でした。
6. 社会人として必要な世界の宗教のことが3時間でざっと学べる
学校の授業では”宗教”という切り口で勉強する機会はありませんでした。
学校という場所では、宗教という話題はある意味タブーだからですね。
池上彰氏が他の著書でも度々”宗教を知れば経済・政治が分かる”言っているとおり、確かに特に海外においては宗教がいろいろな施策のモチベーションになっているかもしれません。
宗教というと「うわっ」と一瞬なりますが、宗教を知ると政治経済の背景だけでなく、世界の人々の考え方などが見えてくる気がします。
宗教という切り口で授業を受けたことがなかった筆者としては、かなり新鮮でしたよ。
7. 社会人として必要な経済と政治のことが5時間でざっと学べる
こちらはまとめ本です。
池上彰氏の「経済のニュースが面白いほどわかる本」シリーズが、執筆時現在3冊出ていますが、これらを”ざっくりと”1冊にまとめたものです。
”ざっくり”なので深く勉強したい人には全く向きませんが、池上彰氏の本のイラスト解説は他の著者の”やさしい政治経済本”には見られない点で、おすすめ本の一冊です。
8.なんのために学ぶのか
数ページ単位でコラムに分割されているため、電車に揺られる数駅で1コラム分読み切るといった読み方ができるのが「なんのために学ぶのか」。
子供と大人と一緒に読める本です。
9.なぜ僕らは働くのか
池上彰氏監修本です。働くことの理由を、1人の男の子を軸にしたストーリーと漫画を交えなが考える本。
将来を考える子供向けに書かれているものの、大人が読んでも面白いです。
228ページの多くがイラストや漫画で綴られており、ビジネスマンが1日の通勤時間でパパッと読むには丁度よい本です。
池上 彰 氏著書おすすめ7選 おわりに
「経済や政治、日本のこと」を基礎からもう一度勉強したい大人に向け、池上 彰氏の著書のおすすめ7選を紹介しました。
ここからは筆者の個人的な読書歴の話となります。
本にはブームのようなものがありまして、昔々ハマったのが「中谷 彰宏」氏。
「面接の達人」という就職活動御用達のバイブルを執筆された方で、そのバイブルを読んで以降、その当時は中谷 彰宏氏のご著書ばかりを読み漁っていました。
その後ハマったのが、「林真理子」氏のご著書。
「最終便に間に合えば」、「おとなの事情」、「強運な女になる」、「着物をめぐる物語」。。。
働く女性の胸の内を文章にしたような、当時の私の状況で共感できる内容のご著書が多く、気持ちの面をだいぶ救ってくれた本ばかりです。
そして今、シリーズ的に立て続けに読んでいるのが今回ご紹介した5冊を含む、池上 彰氏の著書です。
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