TEP TEST 1級 不合格体験記【テクニカルライティング英語検定試験】

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Webから音楽まで取得した資格のジャンルはバラバラなプチ資格マニアの筆者です。

英語のライティング能力を測る試験はあまり多くありません。

そのうちの一つが「TEP TEST(早稲田大学―ミシガン大学テクニカルライティング英語検定試験)」です。

TEP TESTには4級から1級まであり、今回筆者がチャレンジしたのが、1級。

結論から言えば「1級、撃沈!不合格」でした!

TEP TEST1級”不合格”体験記を公開しますね。

なお、TEP TEST 2級の受験&合格体験記は、次の記事にまとめています。合わせてご参照ください。

TEP TEST(The Technical English Proficiency Test)とは?

基本情報としてTEP TESTとはどのような資格試験なのかを簡単に紹介します。

テクニカルライティング関連の試験は複数存在しますが、日本で受験できる英文のテクニカルライティングの資格試験はほとんどありません。

代表格がTEP TEST (The Technical English Proficiency Test:早稲田大学―ミシガン大学テクニカルライティング英語検定試験)です。

TEP TEST は、米国のTechnical Communication 研究の先駆者とも言えるミシガン大学と日本テクニカルコミュニケーション協会 (JATEC) によって開発されました。

狙いは、日本人の英語によるコミュニケーション能力を正しく測定することで、実務分野に特化しています。

TEP TEST 東京受験会場

TEP TESTの受験会場は、東京会場・名古屋会場・大阪会場・北九州会場の4箇所です。

筆者の受験地はTEP TEST 2級のときと同じく、東京都内の早稲田大を選択しました。

早稲田の駅からバスで会場に向かいます。

早稲田駅のロータリー前に早稲田大学行きのバス乗り場があります。

TEP TEST1級の試験日も日曜日。

すべての級が同じ日、同じ建物で行われ、級ごとに部屋だけ別れています。

TEP TEST1級の受験会場

早稲田大学外観。

試験会場は22号館というところで、早稲田大学の敷地内では端っこの方にある建物です。

かなり分かりにくい場所にあるので、迷う人も多いハズ。

時間に遅れないように注意してください。

早稲田大学が試験会場の場合、日曜日でも多数の学生さんたちがいますし、食堂は閉まっていますが自動販売機は多数あります。

飲み物に困ったりすることはないでしょう。

TEP TEST試験の室内環境

試験会場内に入りますと、2級の受験のときは受験者が20人程度いたのですが、1級ではわずか6-7人といったところでした。

受験者の年齢層的には、見た目判断ですが20代~30代が多く、性別では女性が7割といったところでしょうか。

2級試験では分厚い辞書を持参している方も数名いらっしゃったのですが、1級では一見して辞書は電子辞書1つか紙の辞書1冊程度で持参している方がほとんどでした。

実際、辞書ひいている時間などないのと、筆者は別として1級の受験者の方は、わからない単語でも言い換えたりなどのスキルを十分お持ちの方たちなのでしょうね。

TEP TEST1級の試験の内容と合格点

TEP TEST1級の試験内容は次のとおりです。

試験は、全体の試験時間が120分で、次の3部構成となっています。

  • SUMMARY(要約)(20分)
  • EDITING(編集)(30分)
  • COMPOSITION(構成)(70分)

合格点は250点満点中、175点以上です。

かつ、EDITINGとCOMPOSITIONはそれぞれ最低65点が必要です。

試験問題の詳細については、過去問や日本テクニカルコミュニケーション協会の公式HPに説明を譲ります。

TEP TEST 1級 不合格通知

合否通知は、ハガキで到着します。

筆者は1級、不合格だったもので通知のハガキは「捨ててやるー!」とすぐに破いて捨ててしまい、コピーがありません。

一方、不合格だったとしても、テストでのライティング内容についてフィードバックがメールでも受け取れます。

フィードバックの受け取りは任意なので、フィードバックが欲しい人は日本テクニカルコミュニケーション協会に連絡しましょう。

こんなメールが日本テクニカルコミュニケーション協会から到着します。

TEP TEST1級の不合格通知

1級は米国ミシガン大学にて採点してくれるので、ミシガン大学のネイティブ採点者からのコメントファイルがPDFで受け取れます

3科目のうち、EDITINGとCOMPOSITIONの2科目についてコメントが受領できます。

筆者の場合は、EDITINGの方は65点以上の合格点をクリアーしていますが、COMPOSITIONが31点と、65点にはほど遠い結果となりました。

1級はミシガン大学で採点される

TEP TEST1級では、ミシガン大学に解答用紙が送られ、ミシガン大学で採点されます。

ミシガン大学へは紙の解答用紙をスキャンしてデータで転送されます。

よって、試験開始前に「スキャンするので文字ははっきりと読みやすく記入してください」とアナウンスがあります。

でも、解答用紙には大学ノートのように横線が引いてありますが、かなり広めで引いてあるので文字が大きく書けます。

よっぽど薄い文字でない限り心配は無用ですが、後述のとおり、筆記用具は太めかつ濃いめのものを持参しておくべきです。

EDITINGミシガン大学採点コメント

EDITINGの科目について、ミシガン大学の採点者からは次のようなコメントがありました。

TEP TEST1級 ミシガン大学採点結果 Editing

筆者は文法が非常に苦手でして、筆者の書く英文には文法エラーが絶対含まれているはずなのですが、採点コメントには文法エラーに関する項目はありません。

文法エラーは重視されていないようです。

編集の技術だけにフォーカスした試験内容だということが分かりますね。

COMPOSITIONミシガン大学採点コメント

COMPOSITIONの科目について、ミシガン大学の採点者からは次のようなコメントがありました。

TEP TEST1級 ミシガン大学採点結果 Composition

注目すべきは、”0点”だった「サマリーが書けているかどうか、詳細情報で補足しつつメインポイントが書けているかどうか」という点。

作成したサマリーが要点とずれているという指摘です。

でも、振り返ろうにも全然回答時間不足で、サマリーは何を書いたのか確認時間すら取れなかった箇所です。

過去問を時間を測って解いて、形式に慣れる練習をきちんとすべきでした。

ほんと、問題外です。

TEP TESTの過去問

TEP TESTの過去問は次のページから閲覧または購入できます。

紙の冊子の方は、1級過去問題と解説(各1回 各回 1,600円送料別)となっており、本当に1回分のテストしか入っていないので、購入するなら2-3回分まとめて注文したほうが送料に無駄がないです。

でも、過去問の解説は丁寧で勉強になります。

TEP TEST1級の勉強方法

不合格の筆者が勉強法について語るのはおかしいのですが、過去問は解いて慣れておいた方がよさそうです。

時間が圧倒的に足らないのですよね。

筆者、不合格理由は過去問を2年間分しか解いていなかったのです。

完全に勉強不足!

また、TEP TEST2級の勉強時に購入した、以下の2冊をもう一度さっくり眺めました。

1級対策用にと追加で購入したのが以下の書籍で、本自体はかなり分かりやすくかつ、1級対策本としては必携とも言える本なのですが、筆者の場合、勉強時間が足らなすぎました。

問題外!

TEP TEST1級にもう一度、リベンジするのでその時までにキチンと読みたいです。

TEP TEST1級の難易度

TEP TEST1級の合格率は10%程度です。

次のような英語的公称スペックである筆者は、TEP TESTの1級と2級を両方受験しました。

筆者の英語的公称スペック

  • TEP TEST1級 不合格
  • TEP TEST2級 合格
  • TOEIC過去最高得点 875点 ←瞬間最大風速
  • 仕事で4年ほど生活していたことがある
  • 留学経験はない
  • 英検は受験したことがないので良く分からない

自身の受験経験を元にTEP TEST1級の難易度について語るとすれば、「TEP TEST1級は確かに難しい試験かもしれないが、英語力の高さと合否とは関係が薄い」といったところです。

TEP TEST1級の難易度について、難関レベルだとか英検1級レベルだとか情報が錯綜していますが、英検やTOEICとの比較はできず「いかにTEP TEST用の勉強ができたか」にかかっていると思います。

TEP TESTの答案用紙について

TEP TEST1級の答案用紙は、2級時と同じくA4サイズで横に罫線が引かれた用紙です。

罫線の幅は10mmくらいあります(6年生の横書きノートくらいかなあ)。

採点はミシガン大学で行われるため解答用紙はスキャンでミシガン大学に転送されます。

よって、試験時間直前にも、字が薄い方や線が細すぎる方は採点がしにくくなるため、太くはっきり記入してくださいとアナウンスがあります。

筆者はTOEICなどマークシート形式のときも同様に、試験の受験時は、0.7mm芯の製図用のシャープペンを使っています。

芯が太いので途中で折れないし、文字が濃いので、鉛筆よりは全然良くておすすめです。

まとめ

TEP TEST (早稲田大学―ミシガン大学テクニカルライティング英語検定試験)1級の不合格記をお送りしてきました。

上述のTEP TEST1級難易度の体感的調査でも述べましたが、1級に合格するためには英語力というよりいかにTEP TESTの試験に特化した勉強ができるかにかかっていると感じています。

ということで、筆者もきちんとTEP TEST用の勉強をし直せば、1級にリベンジできるはずだ!

「リベンジするぞ、えいえいおー!」と気合を入れているところです。

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