幼保英検1級に合格したので可能最短で合格できる勉強方法を紹介してみる

幼稚園や保育園で必要とされる実用的な英語力をはかる検定「幼保英検」。

正式名称は、「幼児教育・保育英語検定」と言います。

プチ資格マニアである筆者は、この度、幼保英検1級を受験して合格しました。

今回は、可能最短で合格できる勉強方法を紹介していきますよ。

幼保英検1級に可能最短で合格するために用意すべきもの

勉強することよりも合格することが目的の場合、幼保英検では次の手順で準備するのが可能最短ルートでしょう。

1次試験対策

  • 過去問や公式書籍を集める
  • 繰り返し解くなら公式書籍だけ

2次試験対策

  • 保育や子どもの教育に興味を持つ
  • 過去問を元に脳内シミュレーション

書籍や教材類は、過去問と公式テキストだけで十分です。

ただし、単語だけは英検でもTOEICでも出てこないような語ながら、保育現場では良く使う単語もあるので、頻出単語だけは押さえておいた方が良いですよ。

筆者が購入したテキストや参考書の一覧を紹介します。

幼児教育・保育英語 検定ワークブック 1級

検定運営元が発行する問題集。

どの資格試験にも言えることですが、これはやっておいた方がいいです。

この次に紹介するテキストを読むより前に、こちらのワークブックでまずは問題を知ることをおすすめします。

私は、2回ほど時間を計測しながら解きました。

なお、検定ワークブックにはリスニング用CDがついていませんが、発行元のダウンロードサイトから無料ダウンロードできます。

幼児教育・保育英語 テキスト 1級

幼保英検の公式テキスト。

出題範囲を網羅し、例文などを紹介しています。

保護者に配布するお手紙や運動会などのイベントの注意事項案内など、書き方や事例が多数紹介されています。

ワークブック同様、テキストにもリスニング用CDがついていませんが、発行元のダウンロードサイトから無料ダウンロードできます。

テキストは開いて覚えるというよりは、筆者の場合は、ダウンロードした音声を隙間時間に聞き流していた方が多かったです。

幼保英検は情報が少ない!保育英語検定のテキストを使う裏技

幼保英検はまだ新しい資格なので、テキストや教材の数が少ないです。

個人的に「掘り出し物のテキスト・参考書見つけたな!」と思ったのがこちら、幼保英検の前身の資格である保育英語検定のテキスト。

今でこそ「幼児教育・保育英語検定(幼保英検)」という名称ですが、旧資格名が「保育英語検定」。

保育英語検定時代の問題も、かなり幼保英検と似ているので、過去問分析に是非使うべき。

幼保英検単語集 上級編

幼保英検で良く出る単語を意味や発音と共に列挙した単語集。

後半部分はわざわざ覚えなくても支障はありませんが、前半の基本単語は確認しておくべきです。

例文が付いていますが、実際の保育現場でも”あるある”な文章なのが良いと思います。

幼保英検1級 面接・スピーキング対策

準1級以上は、ネイティブとの面接にてスピーキングをするという2次試験があります。

実際に受験・合格してみて、「そんなの試験要項に書いてないし」とか「お、やってみたら効果的だった」と気がついたポイントがあるので、列挙します。

プロンプターはどんな人?

幼保英検において2次試験を担当する面接官は、プロンプターと呼ばれています。

このプロンプター、筆者の場合は1級では「保育を専門とする学校の講師」の方でした。

また、フィリピン人男性でしたよ。

自己紹介を準備する

試験のはじめに、ちょっとした自己紹介の時間があります。

まずは、プロンプターから。

次に、自分について挨拶程度に話す時間があります。

名前の確認程度ですが、ここで幼保英検の受験理由についてさらっと述べておくと良いでしょう。

筆者の場合、こんな感じにしました。

「保育士です。1歳児クラスの担任をしています。」

特に、保育や幼児教育に携わってはいないが、英語の資格を集めている資格マニアの方。

ここで、保育に興味があることを伝えておくべきです。

後述しますが、幼保英検を英語の試験と捉えてしまうと失敗します

保育に全く興味がなかったとしても、子供の育ちへの関心を示しておきましょう。
「自身の子どもの養育を通して、保育の世界に興味を持った」といった内容で十分です。

プレゼンテーションの時間や質問が個人で変わっている

準1級のときと比較して、1級ではプレゼン時間が決まっていないのが特徴。

準1級では「3分以内でプレゼンを・・」と話す時間が指定されていましたが、1級ではプレゼン時間は指定されませんでした。

2次試験全体の時間の長さは、公式サイトでは「(二次)20分」と案内されていますが、私の場合は、試験開始からZoomで退出するまで29分間ほどでした。

質問の問題数も、受験者それぞれ違うと想像します。

私の場合、プレゼンで少し喋りすぎたようで、プロンプター(試験官)が最後の方、巻きを入れてくれました。

2次試験について詳しくは「幼保英検1級 2次試験を受験した【受験レポート】」でも紹介しています。

幼保英検1級合格のポイント

幼保英検1級に合格して分かった、勉強のポイントを紹介します。

  • 1次はとにかくリスニング
  • 2次の面接では文法は気にしない

幼保英検のポイントは、この2点の尽きます。理由は次の通り。

1次はとにかくリスニング

はっきり言って、問題文に出てくる文法や単語は、幼保英検よりもTOEICの遥かに難しいです。

例えば、下痢(diarrhea)といった単語は、保育の現場では日常的に使うので、幼保英検の問題の題材になりえるので、テキストや単語集でおさえておいた方がよいでしょう。

ただ、保育特有の単語以外は中学校レベルの単語がほとんど。

正直リーディングは勉強するところがあまりない。

ただし、幼保英検準1級と比較して1級では、リスニングのスピーキングスピードが1.5倍くらい速くなっていると感じました。

幼保英検準1級のスピードで聞き慣れていると、1級ではついていけないので、問題集やテキストで聞き慣れておくことに時間を費やすべきです。

英語の試験ではない!資格マニアは要注意

保育や幼児教育に携わってはいないが、英語の資格を集めている資格マニアの方は要注意。

幼保英検は英語の試験ではありません。

2次試験のプロンプターは、語学の先生ではなく保育の先生です。

「英語は単なるコミュニケーションツールとして使っているだけで、語学の専門家ではない」

英語の資格試験だと思って受験すると、英語の言い間違いを何度も言い換えたりして、無駄な時間を消費しがちです。

2次試験では、試験時間は目安ですが、あまりにも話が長すぎると、プロンプターが途中で巻きを入れるので、言いたいことが言えずに試験が終わってしまいます。

英語のエラー修正はほどほどに、要点をすべて言い切ることを心がけましょう。

言葉以外の方法も駆使してコミュニケーションを取る

2次では、文法はほぼ評価カウントにないと感じます。

身振り手振りを交えてでも、言いたいことが伝わっていれば良い。

単語が出てこなければ、ジェスチャーで!

Greatしか出てこなければ、笑顔で補足!

そのような気持ちで、言葉以外のあらゆる方法でコミュニケーションを取る試験だという意識で受験すべきです。

あと、笑顔!これポイントと思いますね。

正しい英文法で話せることより、保育に対する想いが伝わるプレゼンの方が”伝わる・刺さる”と感じましたよ。

保育関係の仕事をしている人なら、具体的な子供とのやり取りのエピソードなどが出てきやすいので、試験官からの共感を得やすいでしょう。

英語が好きで趣味として幼保英検を受ける人は、保育に興味があるという点をアピールすべきです。

まとめ

幼保英検1級に合格したので勉強方法を紹介してみました。

合格したからといって、今やっている保育の仕事に直接影響があるわけではありませんが、試験運営事務局から「英語人材募集」のメールが頻繁に届くようになりましたよ。

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