英文履歴書・職務経歴書の書き方をサンプル付きで【海外転職のレジュメ・CV】

海外転職の履歴書
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自身の海外転職経験を語っています筆者ミミウサです。

海外転職したいです。
海外転職の場合の英文履歴書や職務経歴書はどのように準備すれば良いですか?

海外転職の場合でも、絶対に避けて通れないのが履歴書や職務経歴書の提出です。

日本国内での転職の場合と同じですね。

企業と最初の接点となるのが英文履歴書や職務経歴書です。

何者かを示すために企業に応募する際には、必ず必要となるものです。

海外転職の場合は、この履歴書や職務経歴書はどのように準備すれば良いのでしょうか?

注意点はあるのでしょうか?

海外未経験&35歳にて海外転職をした筆者が、体験談を交えて海外転職の際の履歴書や職務経歴書の準備のしかたを解説します。

掲載しているサンプルは筆者が実際に海外転職時に使用し、内定した履歴書の実物です。

海外転職における英文履歴書・職務経歴書とは?

海外転職における履歴書は基本的に英文で書いた英文履歴書を使用します。

海外転職では基本的に英語の履歴書・職務経歴書

英文履歴書は、英文レジュメ、CV 、Resumeなどとも呼ばれているものです。

日本国内での転職においては、履歴書と職務経歴書を別に作成することが多いですが、英文履歴書は履歴書と職務経歴書の内容が合わさったものです。

日本の履歴書とは構成の部分が特に異なります。

提出先に合わせて履歴書の選択を

海外転職といっても、英語の履歴書・職務経歴書を要求する企業もあれば、日本語でのドキュメントを要求する企業もあります。

まず提出先企業に指示をあおぎましょう。

海外転職の場合、面接官が日本人でも現地の方でも、現地が中心となって採用活動を行っていれば英文履歴書を使うべきです。

ただ、海外転職といっても採用活動のほぼすべてを日本国内のオフィスで行っている企業の場合は、いきなり英文履歴書を提出されたところで受け取る方も困ってしまうでしょう。

海外転職における英文履歴書・職務経歴書の構成

英文履歴書・職務経歴書の書き方は、日本語のものとは異なります。

英文履歴書のフォーマット

海外就職の場合の英文履歴書・職務経歴書には、決まった形式はありません。

メールの添付ファイルとして送信および受取先でも転送されることが多いことから、Microsoft Word形式で作成しておくのが無難でしょう。

さらに、送信するときにPDF形式に変換して、PDF形式でメール添付すれば文字化けを防げるため万全です。

日本の一般的な履歴書には写真の添付欄がありますが、英文履歴書において写真は不要です。

英文履歴書の構成

日本の履歴書とは構成の部分が特に異なります。

「必要なことだけを・理路整然と」記載します。

英文履歴書の全体の仕上がりとして2-3ページでまとめるようにします。

長々とアピールしたいところですが、ダラダラと書いても全部など読んでもらえません。

英文履歴書の全体的な構成の例を示します。

 

英文履歴書・職務経歴書の書き方海外転職用 構成例とサンプル

こちらは筆者が海外転職時に、実際に応募企業に提出した英文履歴書の抜粋です。

次より、各項目について解説します。

英文履歴書に必要な情報

英文履歴書には次のような情報を盛り込みます。

ポイントは「長すぎず、理路整然と」です。

個人情報:名前、連絡先

海外転職において面接の連絡や採用通知に至るまで、すべてメールで完結するため、メールのアドレスは必須です。

生年月日は場合によっては盛り込んでも構いませんが、以下の学歴を見れば分かるので不要です。

サマリー(Summary)

履歴書の概要、すなわち「私という人物を採用することのメリット」を短くまとめた項目です。

サマリーですので、3-4行で短く箇条書きに。

日本語の履歴書だと、PRポイントや達成したことなど重要なことは後半に入っていますが、英文履歴書ではまったく逆です。

重要なことほど前へ!

最初の半ページだけを読んでも、あなたという人を理解できるよう仕事人としてのあなたを凝縮した3-4行を考えましょう。

筆者の場合は次の3点で箇条書きにしています。

  • 過去の業務経験値
  • これまでの経験で成し遂げた成果
  • 能力やスキルについて

職務経歴(Professional Experience)

これまでの職歴を列挙します。

勤務先、在籍期間、その間の業務、成し遂げた成果を端的に説明します。

その業界の方しか分からないような内容にしないようにしましょう。

次で述べる学歴欄を職務経歴より前に書いてもOKですが、転職の場合かつ社会経験が長い場合は特に、職務経歴を前に記載したほうが良いです。

学歴(Education)

最終学歴のみでOKです。

私の場合、大学(学士)卒業なので、学部学科名と大学名、在籍期間を記載しています。

学んだことを端的に。

有名大学卒業の方は、大学名と学歴をアピールしたいところと思います。

海外転職においては、残念ながら、日本の大学名は有名大学であってもほぼその名前の価値が分かってもらえません。

押し出すなら、いかにその大学が有名かよりも学んだことを押し出しましょう。

私の場合は、学生時代は不勉強であったことは認めているので、学歴については事実のみをサラッと3-4行でまとめる構成にしています。

スキルと資格(Skills & Certifications)

保有資格やスキルについて箇条書きで記載します。

日本国内のみで通用する資格は資格名だけを記載しても、海外転職では当然、伝わりません。

どんな資格なのかを括弧書きで補足を入れておくと、資格の説明ではなくスキルの説明に転じることができます。

私の場合はちょっとした資格マニアでもあるので、学歴よりもスキルと資格欄を多めに書いています。

掲載する資格やスキルは次の観点で選んで箇条書きで5行、書いています。

  • 日本国内の資格でも、名称を見れば何のスキルがあるかが分かる資格

かつ

  • 履歴書を提出する企業が求める資格やスキル

のみ

私の場合、面接でも話題に振ってほしくない部分である学歴と語学力欄は短く、話を振って欲しいスキル&資格欄を多めにするという構成にしています。

英語力・語学力(Language Skill)

語学力に秀でている方はアピールのために、上述のスキルと資格とは別項目で語学力の項目を追加しても良いでしょう。

ただ、海外転職で海外の企業に向けて語学力のアピールは、相当な実力でない限り避けたほうが無難でしょう。

提出先の相手はネイティブですからね・・

これからの面接で語学力など一発でバレますので、英語が話せる書けるレベルなら履歴書には書く必要はありません。

ただ、英語以外の第二言語のスキルがある場合は、逆に徹底的にアピールしてください。

英語力不足の場合の英文履歴書の作り方

筆者もそうでしたが、語学力不足を認識している人が英文履歴書を作成しようとする場合、3通りの方法があります。

  1. 自分で英語で文章を書き、最後まで仕上げる
  2. 自分で日本語文章を書き、第三者に翻訳してもらう
  3. 自分で英語で文章を書き、第三者に英文チェックを依頼する

1. 自分で英語で文章を書き、最後まで仕上げる

英文履歴書ですので、自分で英語で文章を書き、自分で校正をして完成させるという方法です。

私も履歴書を書き始めたときは、この方法で考えていたので自分で英文を作成しました。

結論としては、私の場合は最後まで自力では仕上がりませんでした。

英語といっても履歴書の英語は文章の英語とは全く別物です。

第三者によるネイティブチェックは必ずしましょう。

筆者の経験談ですが、海外(少なくとも筆者の転職先のフィリピンでは)英語力で人のスキルや脳みそを判断しているところがあります。

面接前でいきなり足切りなどされては悔やんでも悔やみきれません。

繰り返しますが履歴書の英語は文章の英語とは全く別物です。

「俺、英語得意!」とひそかに鼻にかけている方は特に要注意です。

2. 自分で日本語文章を書き、第三者に翻訳してもらう

日本語の文章を自分で書き、翻訳者に英文に翻訳してもらう方法です。

まったく英語が書けないけど海外転職はしたいという方はこちらの方法となります。

日本語で英文履歴書の下書きを書く場合は、翻訳者が誤解しないように補足説明を申し送りで付けると良いですよ。

私の場合は、英語には自信がなかったものの、まずは自分で英語で書くことにしました。

なぜなら、どっちみち面接では提出した英文履歴書の内容を、自分の口で英語で説明する必要があるからです。

自分の職歴を英語で書けないのに自分の口で英語で説明できるとは到底思えませんでした。

3. 自分で英語で文章を書き、ネイティブチェックを依頼する

当初は「1. 自分で英語で文章を書き、最後まで仕上げる」方法で履歴書を作成していた筆者が、最終的に落ち着いたのがこの、英語で自分で履歴書を書くが第三者により英文チェックはしてもらうという方法です。

結論としては、自分で書いた英文履歴書のままだったらまずかったです。

私の書いた英文履歴書のどこが問題だったのか、ネイティブチェックで指摘を受けた点を次に掲載します。

英文履歴書のネイティブチェック結果

筆者は海外転職用に自分で書いた英文履歴書を、第三者にネイティブチェックしてもらいました。

自分で書いた英文履歴書の指摘事項を晒すのは非常に恥ずかしいですが、以下に、ネイティブチェックの結果そのままのキャプチャを掲載します。

ご参考にどうぞ。

英文履歴書はWordで作成しているので、指摘箇所は変更履歴として赤文字&斜線になっている箇所です。

海外転職用の英文履歴書の書き方 ネイティブチェックのサンプル

スキルのパートです。

私の場合、Adobeのソフトウェアのスキルをアピールしたかったので「Adobe suite (InDesign, Dreamweaver, ….., etc.)」と書きました。

Adobe suite (InDesign, Dreamweaver, ….., etc.)

Adobe InDesign, Dreamweaver, ….., etc.」

suiteを使わずに同じ意味に訂正してくれています。

この指摘事項により、まったく意味を変えずに、suiteの1語と()カッコの分だけ短くなっていますね。

無駄は読ませないということですね。

チェック細かいですねー。

資格名に関しては、

Cross-media expert:  Certification by Japan Association of Graphic Arts Technology

Cross-media Expert:  Certifiedby Japan Association of Graphic Arts Technology
資格名のタイトルは英文履歴書では常に各単語頭は大文字なのですね。
そして、”Certification by”は英文履歴書としては不適当というのは、指摘がないと自分で気がつくのは難しかったです。

 

英文履歴書・職務経歴書の書き方 ネイティブチェック結果のサンプル2

 

”our planners”や”our customer”は、普通の英文ではなんらおかしくないはずですが、英文履歴書においては、不自然という指摘ですね。

その他、前置詞”at”を”in”に変更や、”the”の挿入など、自分では気が付かない箇所を細かく指摘を受けました。

ネイティブチェックをする前の英文履歴書を提出していたらと思うとゾッとします。

日本国内での転職活動と同様、海外転職においても履歴書は非常に重要です。

企業がはじめて”あなたという人”を知るものが英文履歴書・職務経歴書なので、絶対に手を抜いてはいけません。

まとめ

海外転職の際の英文履歴書の準備のしかたを体験談を交えて説明しました。

お読みいただいた方の中ではこう思われる方もいらっしゃるでしょう。

「第三者の力で英文のクオリティを上げたら、英語面接のときに本当の英語力がバレるのでは?」

はい、バレます。

ネイティブチェックをかけたことも、自分の力だけで仕上げた英文履歴書ではないこともバレて全然構わないのです。

日本国内での転職活動と同じで「その企業にどうしても入社したい」という意気込みと誠意の証拠が履歴書だからです。

あらゆる手を尽くしてあなたという人材を”嘘は書かずに最大限にアピールできる履歴書・職務経歴書”を提出しましょう。

本記事でご紹介したサービスのリスト

英文翻訳やネイティブチェックが個人で簡単に依頼できる会社として、次のサービスをご紹介しておきます。

英文履歴書のように単発のドキュメントを短時間で翻訳・チェックしてもらえる点が便利です。

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