海外移住を考えています。
準備費用や移住後にはどのような費用がいくら位かかりますか?
体験談でリアルな数字が知りたいな。
本記事では、こんな疑問に答えます。
筆者ミミウサは海外に移住(フィリピン)し4年ほど生活した後、日本に帰国しました。
筆者の海外移住時に要した費用を移住前と移住後に分けて大公開します。
海外移住の費用とは?
海外移住の費用を「移住前の日常生活から移住後の日常生活に移行するためにかかった費用」と定義します。
具体的には次のような費用です。
- 海外引っ越しの費用
- 移住先の電圧に対応した電気製品
- 移住先の入居費用
などなど・・
具体的な金額は海外移住当時、以下のスペックであった筆者の場合の実績値です。
- 移住前は国内の某企業で正社員として勤務
- 移住にあたり海外転職
- 移住前は単身のアパート暮らし
- 移住先はフィリピン
では、海外移住の費用を一つ一つを細かく見てみましょう。
海外移住前にかかる費用
海外移住前にかかる費用は次のとおりです。
海外引っ越しの費用(11万円)
海外の住所が決まっていなくても引っ越しにいくらくらいかかるかは確認しておきましょう。
筆者の場合は単身での引っ越しということもあり、いくら海外といっても日本国内の引っ越しとそこまで値段はかわらないだろうと高をくくっていました。
数年前のことなので正確な値段は失念しましたが、筆者の場合は「日本からフィリピン引っ越し合計11万円」ほどでした。
こちらは単身用荷物かつ船便のお値段です。
海外引っ越しは想定より高かったのが正直な感想です。
引っ越し業者やお住いの地域によりだいぶ値段が違ったので、業者の比較は必須です。
また、当然のことながら運ぶ荷物の量に費用が比例しますので、持ち物の断捨離を徹底的に!
フリーSIM対応ルーターとSIM(9,000円)
移住先に着いたらどうしてもネットでの情報収集が重要と考えました。
ネットに接続できないという状況は非常にこまりますので、私はフリーSIMのWi-FiルーターとSIMカードを日本から持参しました。
フィリピンに移住した私の場合は、フィリピンの大手携帯キャリアであるSmartのSIMが使える、フィリピン使用限定のルーターにしたのですが、移住後は意外と周辺国を周遊する機会が多い!
よって、次のようなフィリピンを含み複数国対応のWi-Fiルーターの方がより便利だったというのが、移住後の反省点です。
周辺国の周遊というのは、一時帰国の際などに航空券を安く上げるため周辺国経由便を使うことが多かったり、移住後は「せっかくだから周辺の国々に旅行をしよう」と海外旅行が多くなるのです。
パソコンのケーブル(1,600円)
パソコンのケーブルや電源は大抵全世界対応になっていますね。
が!世界対応なのは「移住先の電流が定格通りで流れていた場合」の話です。
フィリピンのように電圧値が不安定な場合、日本のパソコン+付属のケーブルだとパソコンがぶっ飛ぶことがあります。
日本から持参した私のパソコンは、移住後に瞬電にやられてぶっ飛びました。
瞬電とは1、2秒ほどの瞬間的な停電が起こることを言います。
フィリピンでは日常のことです。
よって、パソコン関係は移住前の費用としてはゼロ円でしたが、移住後にケーブルどころかパソコンを買い替えることになってしまったので、パソコン代「7万ペソ=14万3000円」が移住後の無駄経費となりました。
パソコンの電源ケーブルは移住前の必要経費として計画に組み込みましょう。
また、「海外生活をはじめるときの必需品は」の記事でも紹介していますが、パソコン自体を新しく購入する予定の場合は、日本から持参するより現地で買うことをおすすめします。
下見の旅費(7万円)
筆者は海外転職・移住にあたり、内定が出た直後に社屋と周辺環境を下見に行っています。
2泊3日で回れるだけ回って、現地で食事をしてみたりスーパーなど誰でも日常的に出向く場所に行ってみたりしました。
元々旅行が好きな筆者はいつも、ホテルと航空券をまとめて購入したときに安くなるExpediaを利用していますが、こちらで週末の2泊の航空券を手配して、弾丸で下見に行きました。
現地での足(運転手付き送迎)も合わせて予約して、占めて7万円ほどでした。
下見だけのために渡航するのはもったいないのではという意見もあるかと思いますが、筆者の経験では、下見をせずに海外転職・移住してしまい特に同行のご家族が生活に慣れずに辛い思いをした方も数名お見かけしてきました。
移住してしまってから気がついても遅いので、下見は必要経費として必ず計上することをおすすめします。
退職以降の給与(●●万円)
海外渡航前に仕事をしていた場合、新しい勤務先での給与が支払われるまでは無収入です。
無収入の日数×日割りの給与額
を海外移住の費用として見込んでおきましょう。
筆者の場合は、海外転職がなんとかうまく行き「海外転職先内定→国内現職退職→有給消化期間に渡航準備」という段取りでできたため、この退職以降の給与によるコストはゼロにおさえられました。
海外移住後にかかる費用
海外移住後にかかる費用は次のとおりです。
生活に必要なあらゆる日用品(3万円)
上述の海外引越し費用を安くするポイントは、極力荷物を持っていかないことです。
よって、生活に必要な物資は現地調達となります。
日用品の費用は各ご家庭によって異なりますが、私の場合は概ね次のものを新たに購入しました。
- 食器
- 電子レンジなどの電化製品
- ドライヤーや湯沸かし器など
トータルで3万円ほどで、家財道具一式の割には相当安いですね。
理由は筆者はコンドミニアム(日本でいうところの賃貸マンション)を借りたのですが、フィリピンでは月極の賃貸マンションでも冷蔵庫だのポットだのと付属している電化製品が多いのです。
だから購入したものは少なくすみました。
フィリピンの場合はですが、同じものでも店により著しく値段が違ったりするので、移住直後は最低限で揃えて、慣れてきてから買い足すのが賢いでしょう。
家賃の前金(5万円)
筆者はコンドミニアム(日本でいうところの賃貸マンション)を借りましたが、前金と1ヶ月分家賃で5万円ほどが前払いでした。
移住先に慣れるために近場旅行(2万円)
移住したら、水から気温までまずは現地に慣れなくてはなりません。
筆者の場合はとにかく近場をどんどん一人で旅行して慣れました。
移住後の1-2ヶ月で2万円ほど旅費がかかったと記憶しています。
現地について知るにはパソコンの前に居続けるよりも、足で旅行やお出かけをしたほうが慣れは早いですので、お出かけ費用は必要経費に見込んでおくのが吉でしょう。
一時帰国費用(15万円/1年)
移住後の費用として想定が甘かったのが一時帰国の費用です。
盆暮れ正月以外にも、免許証の書き換えや冠婚葬祭など、想定外の一時帰国費用が結構かかります。
筆者の場合は、海外移住中は平均年2回程度の一時帰国のペースでした。
費用としては航空券代が主ですが、「一時帰国中の滞在費・飲食費」が超盲点でした!
これは日本よりも物価の安いフィリピンで現地採用で勤務していた筆者だからではありますが、日本滞在中はどこへ行くにも何を食べるにもお財布上辛いところでした。
まとめ
海外移住の準備費用や移住後にはどのような費用がいくら位かかるか、体験談を交えて共有いたしました。
一番金額が大きく、想定外だったのは「移住前と後の無職期間の出費」と「一時帰国に費用」、「移住先で慣れるためのお出かけ費用」でした。
また、筆者の海外移住に関するその他の記事は次のとおりです。
ご興味あるかたは合わせてご参考にしてくださいね。
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