万年筆を使ってみたいです。
太字と細字とどちらが書きやすくて便利ですか?
一日中パソコンやスマホの前にいる筆者ではありますが、筆記用具は仕事でもプライベートでも万年筆派です。
「万年筆の太字と細字はどちらが使いやすいか」は私も悩んだところです。
本記事では、”普段遣いの万年筆”として太字と細字はどちらが使いやすいのか、私たちが日常的に文字を書く、手帳や封筒に実際に書いて比較検証します。
万年筆の太字と細字はどちらが使いやすいか比較
万年筆の太字と細字はどちらが使いやすいか比較をするにあたり、太字と細字の代表として選ばれたのが次の2本です。
太字代表
細字代表
今回、太字と細字どちらが使いやすいか比較するために試し書きするサンプルは次のとおりです。
- A4のコピー用紙に横書き
- 茶封筒の宛名
- 手帳のスケジュール欄
いずれも、ビジネスでもプライベートでも誰もが書く機会の多いものばかりです。
A4のコピー用紙に横書きで万年筆の太字と細字を比較
企業などで使っているA4のごく普通のコピー用紙に、太字と細字おのおので文字を書いてみます。
仕事中でも家庭の中でも、A4用紙に何かメモを書きなぐるということは良くありますね。
そんな乱雑なメモ書きにも耐えうるかという観点で、太字と細字万年筆を書き比べます。
太字の万年筆
太字の万年筆は、かすれることがなく視認性の良い文字が書けますが、インク量が多いので”サッ”と書かないとコピー用紙に滲んでくる文字がありました。
また、インクが溜まったところは細字に比べて溜まっているインクの量が多いので、誤って手で擦って紙が汚れるという確率が高いのが太字の万年筆です。
細字の万年筆
細字の万年筆は、書き味がなめらかで”万年筆で書く楽しみ”が得られやすいが、視認性の高い文字とは言い難いです。
太字に比べてインクが溜まらないので、滲んだりこすって汚れてしまったりということが少ないのが細字の万年筆です。
茶封筒の宛名で万年筆の太字と細字を比較
誰もが書くであろう茶封筒の宛名を、太字と細字おのおのの万年筆で文字を書いてみます。
太字の万年筆
左側が太字の万年筆で書いた封筒です。
太字はペンのように書けるので、封筒の宛名という目立つ必要がある文字には良いですね。
細字の万年筆を選ぶと、このような封筒の宛名やラベルなど太めが望ましいものを書くときに、別の筆記用具をもう一本持つ必要がありますが、太字だと1本で兼用できるのが便利です。
細字の万年筆
右側が細字の万年筆で書いた封筒です。
細字は、封筒でもサラサラと書けて滑りも良いですが、宛名書き用としては文字が細すぎて心もとないかもしれません。
茶封筒という白封筒に比べてにじみやすい紙質の封筒ながら、にじみが少ないのは細字の万年筆の良いところです。
手帳のスケジュール欄で万年筆の太字と細字を比較
手帳のスケジュール欄を、太字と細字おのおのの万年筆で文字を書いてみます。
太字の万年筆
下段が太字の万年筆で書いたスケジュールです。
太字は、手帳という狭いスペースに書くために使うと、画数などが多い漢字で文字が潰れることがあります。
文字は目立つので手帳には細かい文字を書かない方であれば良い選択ですね。
手帳に細かくびっしり書く方だと、太字万年筆は書きにくいです。
細字の万年筆
上段が細字の万年筆で書いたスケジュールです。
細字は、手帳という狭いスペースでも文字が潰れずサラッと書けます。
今回の試し書きの画像ではインクは黒を使っていますが、細字の万年筆で手帳を書くならブルー系のインクでも、綺麗に潰れることなくかっこよく書けますね。
まとめ
万年筆の太字と細字はどちらが使いやすいか試し書きをして比較してきました。
結果をまとめると次のとおりです。
太字 | 細字 | |
A4のコピー用紙に横書き | ○ | ○ |
茶封筒の宛名 | ◎ | ✕ |
手帳のスケジュール欄 | △ | ◎ |
インクの減りの速さ | △ リフィルの交換を頻繁にする必要あり。 | ○ リフィルが長持ち。 |
万年筆の太字と細字で、別の筆記用具かというほどの違いがありますが、頻繁に使う場面を想像しながら太字か細字か選ぶのが良いでしょう。
太字と細字に関わらず、どんなことでもデジタル機器でまかなえてしまう今だからこそ、万年筆という文字を書くこと自体を楽しむための文房具が新鮮ですね。
本比較で使った万年筆は次のとおりです。
万年筆で文字を書いていると、パソコンの前でウンウン唸るよりも頭が整理されて考えがまとまることがあります。
お気に入りの一本を見つけてくださいね!
コメント