Just Right!(ジャストライト)をレビュー!価格に見合う?使い方も解説

ジャストライトカバー

ライティングや翻訳といった仕事に携わっている方なら文章の校正をいかにミスなく効率よく終わらせるかが悩みどころでしょう。

そして、文章校正支援ツール「Just Right!(ジャストライト)」の存在に気づきながらも「このツールは使えるものなのだろうか」と考えて立ち止まってしまうという方もいらっしゃると思います。

このJust Right!、価格が3万5,000円弱と高額ツールではないがすぐに購入というのも気が引ける微妙な価格なのですよね。

私もそんな一人で、フリーランスとして独立した1年ほど前に購入、その後、ライティングや翻訳の案件にガンガン活用して、良い点も欠点も見抜きましたので共有します。

また、オリジナル辞書の作り方のTIPSも共有します。

Just Right!(ジャストライト)の基本的な使い方

私が実際にクライアントさんに納品したファイル(多少編集加えています)を使ってJust Right!(ジャストライト)の基本的な使い方を説明します。

Microsoft Wordのファイルの場合で説明しますが、HTMLファイル含め、他のソフトで作成した元原稿の場合でも校正方法は同じです。

1. 「校正実行」をクリックする

Just Right!をインストールするとWordのメニューバーにJust Rightメニューが登録されます。

Just Right!のレビュー!ジャストライト 校正実行方法

2. Just Right!が起動し校正開始

待ち時間はものの数秒です。校正レベルはデフォルトの”標準”での例ですが、「数字は漢数字か英数字か」「である調か、ですます調か」など細かく設定を変更できます。

Just Right!レビュー結果 ジャストライトの校正結果画面

こちらの例では、良くありがちな句読点がダブってしまった場合”。。”と、「閲覧中Webブラウザ上行動」と”の”の連続というエラーが検出されたところです。

画面の右に校正指摘の理由が表示され、指摘を反映することもできるし指摘を無視することもできます。

3. Just Right!の画面上でエラーを訂正する

4. 修正を反映する

メニューの「反映して終了」をクリックします。

Just Right!のレビュー 校正結果-修正指摘画面

5. 「すべて反映」または「1つずつ反映」をクリックして反映

Wordファイルが更新され、Just Rightでの編集内容が反映されます。

手順4で「反映して終了」しているのにまた手順5で「反映」の操作をもう一度するのが手間ですが、手順4は「Just Right!に反映」、手順5は「Wordファイルに反映」です。
誤った反映作業を起こさないために2重で反映操作をするという仕様でしょう。

ジャストライト校正結果-修正指摘の反映

6. 「OK」をクリックして閉じる

Just Right!のレビュー ジャストライト校正結果-修正指摘の反映

今回の例ではWordファイルが元原稿の場合でしたが、テキストをJust Right!の画面にコピーペーストしてJust Right!上のみで校正することもできます。

Just Right!(ジャストライト)のオリジナル辞書の作り方

Just Right!(ジャストライト)には別途購入できる「医療関係用語の辞書」や「法律用語の辞書」など揃っていますが、オリジナルの辞書も作成できます。

英日翻訳の案件で私が対応に苦慮した経験を事例として、Just Right!用のオリジナル辞書を作る方法を説明します。

Microsoft製品においては製品のUIからヘルプのドキュメントに至るまで細かくMicrosoftの方で定義があるのをご存知でしょうか。

それらの辞書はMicrosoftのランゲージ ポータルで無料で公開されています。

実際の私の英日翻訳の案件で「ドキュメント内で使用する用語はすべてMicrosoftの辞書に合わせる」という指定がクライアントからありまして、最終的にJust Right!を活用して対応しました。

Microsoftのランゲージ ポータルの辞書

「使用する用語はMicrosoftの辞書に合わせる」の指定に「承知しました!」とあっさり返答したものの、Microsoftの辞書をダウンロードしExcelで開くと日英用語の対で94,504行分もありました!

Just Rightの使い方 応用編-Microsoft辞書冒頭

頭から最後まで

Just Rightの使い方 -応用-MicroSoft辞書末尾

スクロールするだけで大変。

94,504行もある辞書の中から、翻訳元原文の英語ドキュメント内の用語をひとつひとつMicrosoftの用語集を検索して照会。
Microsoftの用語集内で使われている用語があれば日本語訳を拾って、翻訳先の日本語ドキュメントに反映する・・という方法は、非効率過ぎました。

Just Right!用の辞書の作り方

Microsoftのランゲージ ポータルの用語をJust Right!用の辞書に変換し、英語の翻訳元原文をJust Right!で校正し、校正指摘として一気に表示させる方法を取ることにしました。

校正指摘には「修正候補(ここではMicrosoft用語集の日本語対訳)」に加え、指摘の理由や他の修正候補も表示できるためです。

Just Right!用オリジナル辞書を作成すべく作り方を調べましたが情報がほぼなかったので、試行錯誤して完成した作り方を共有します。

Just Right販売元のジャストシステムのコンテンツにも詳しい説明は掲載されていませんが、オリジナル辞書をユーザーに作成されてしまうと、オプション販売している追加辞書が売れなくなってしまうからだろうと想像しています。

1.  txt形式で保存した辞書の第一行目に次の定義を入れる

!!JSPROOF_WORD1

※「!!JSPROOF_WORD1」の次の行は1行開ける

 

ジャストライトの使い方 校正用オリジナル辞書

 

エンコードをUTF-8に変更するのをお忘れなく。

2. Microsoftの辞書(.tbx)を編集しておく

Microsoftの辞書は初期状態では”MicrosoftTermCollection.tbx”という名称です。
Excelなどで開いて、必要な行だけ抽出し、タブ区切り形式のtxtファイルに保存しておきます。

ジャストライトの使い方 マイクロソフトの用語集編集後

今回の事例ではこのようにExcel上で編集されています。
編集が完了したらタブ区切りのテキスト形式で保存します。

空列の部分はtxtファイル上で「タブ(→)」になります。
「指摘理由」や「修正候補2」など登録する必要のない列の値は空欄にしておきます。

4. オリジナル辞書にタブ区切りの用語集部分を貼り付ける

「!!JSPROOF_WORD1」+空行1行の下に続けて編集したMicrosoft用語集のテキストを貼り付けます。

5. Just Right!の「校正用辞書ユーティリティ」から作成したtxtファイルを読み込み

Just Right!用のオリジナル辞書で校正する

オリジナル辞書のJust Right!への読み込みが終わったら、通常の校正と同じように「校正実行」をします。

ジャストライトの使い方 校正用オリジナル辞書適用

 

今回は翻訳前の英語の原文に対し「校正実行」します。

 

ジャストライトの使い方 校正用オリジナル辞書反映後画面

 

オレンジのマーキングが付いている箇所が、Microsoftの辞書で定義があり、かつ翻訳元である英語の原文でも使われている用語です。

例えば英語で「PIN」は日本語のMicrosoftの定義では「暗証番号(PIN)」か「PIN」を用いなければいけないことが分かります。

Microsoftの辞書の内容がJust Right!に読み込まれています。

これだけの数の用語を一つ一つ検索して調べていたら効率が悪すぎました。

おわりに-Just Right!レビュー結論「Trados使用中の方は購入不要」

「Just Right!ってどう?」という問の回答は次のとおりです。

  • ライティングで3度の飯を食っている人は買い
  • 翻訳で3度の飯を食いつつ、すでにTrados使用中の方は機能がかぶっているので不要
  • 翻訳で3度の飯を食いつつ、支援ツールは何も使用していない人は買い

「買い」に当てはまる方には損はないツールです。
詳細な価格等は次の各ショップでご確認ください。

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