在宅でのDTPオペレーターをしています、筆者ミミウサです。

在宅DTPオペレーターがよく使うレイアウトソフトはどれですか?
案件数が多くて、知っておくと役に立つソフトがどれかを知りたいです。
たしかに、レイアウトソフトって一度覚えるまでが面倒なので、覚えるべきソフトの優先順が分かると無駄になりません。
現役DTPオペの筆者が、(Webではなく)パンフレットやチラシ・マニュアルなど冊子やページがあるドキュメントをレイアウトする仕事でよく使うDTPソフトを紹介します。
筆者、Adobeのソフトしか使えないのですべてAdobe系ですが、そこはご容赦ください。
DTPレイアウトソフト 使用頻度30% 「InDesign」
紙面レイアウトの案件では、Adobe InDesignが一番多いです。
例えば、こちらの案件などもInDesignでと指定のあったジョブでした。
InDesignは、紙面レイアウトの他、電子書籍の編集案件なども対応できるので、真っ先に覚えておくことをおすすめします。
QuarkXPress(クォークエクスプレス)が現役
ちなみに、DTPレイアウトソフトの先駆者で、筆者も2005年くらいまでは使用していた「QuarkXPress(クォークエクスプレス)」というレイアウトソフトがあります。
いや、正直、”QuarkXPressというソフトがありました”と過去形で語られることが多いですが、なんと、”クォーク”まだ現役なのですね!
知りませんでした!
2000年以降にDTPはじめた人は「クォーク、なにそれ」という感じかと思うのですが、2020年の今でも現役という事実を今知り、びっくりしております。
ちなみに、筆者はここ10年以上、QuarkXPressでのレイアウトの案件の依頼を受けたことは一度もありません。
DTPレイアウトソフト 使用頻度30% 「Illustrator・Photoshop」
レイアウトDTPの案件といっても、図版などの画像が入っている案件が大半です。
例えば、上記InDesignで紹介したサンプルは、合計136ページあるパンフレットのレイアウト案件でしたが、上記のキャプチャのように画像やIllustratorの図版(.ai)が41枚リンクされています。
レイアウトの案件を受注すると、これら図版も編集するのでIllustratorやPhotoshopでの編集も対応することになります。
DTPレイアウトソフト 使用頻度30%「Acrobat」
InDesignにプリフライトチェックがなかった頃、Adobe Acrobat DCでPDFにプリフライトチェックをかけるのが普通でした。
今となってはAcrobatの優位性はあまりないのですが、どんなレイアウト案件でもクライアントに校正を出す時はPDFなので、Acrobatは非常に良く使います。
DTPレイアウトソフト 使用頻度10% 「FrameMaker」
取扱説明書や分厚い本のレイアウトなどをするときなど、多ページもののレイアウトは「FrameMaker」と相場が決まっていました。
今はInDesignで多ページレイアウトをしても落ちなくなったので、FrameMakerが登場する機会は激減しています。
一方、未だFrameMaker指定の案件、たまにあるのですよ。
筆者の場合は、FrameMakerは使えないので断るしかないのですが、FrameMakerが使える人はそんな案件も取りこぼさずに済みますね。
在宅DTPオペに必要なもの「日本語フォント」
ソフトウェアではないですが、想定外の出費となってしまうのが日本語フォントです。
筆者の経験上、フォントの指定がある案件はこれまで20%くらいでしょうか。
その他は、特に指定はなくこちらにお任せしていただけるので、手持ちのフォントで対応できます。
フォントの指定がある案件で、指定されることが多いのが「モリサワ」のフォント。
例えば、1書体だけを購入する場合「MORISAWA Font Select Pack 1」を購入することになりますが、値段が1万5000円強です。
どんな案件でも1書体だけでは足りないので、じゃあ1年間モリサワフォントが使い放題の、PASSPORT ONEにするかとなると、5万9000円ほどです。
よっぽどの大型案件でも受注しない限り、モリサワフォント指定の案件を受けても報酬が経費に見合わないのですよね・・。
ちなみに、モリサワのフォントはヤフオク・メルカリなどのオークションでも転売されていることがありますが、一度でもインストールすると他のパソコンにはインストールできないので、買ってもインストールできない事態になりかねません。
注意。
Creative Cloudユーザはモリサワフォントが無料
なおInDesign・Illustrator・Photoshop他あらゆるAdobeソフトを月額で使い放題するAdobe Creative Cloudの中に、Adobe Fontsというサービスがあります。
Adobe Fontsは日本語・欧文フォントともにいくらでもフォントがダウンロードできるというもので、筆者は手持ちフォントは何もないのでこれがないと仕事になりません。
Adobe Fontsの中に執筆時点で10書体のモリサワフォントが登録されています。
これら10書体については、無料で使えるということですね。
ただ、各フォントファミリとも1種類だけが登録されているので、例えば、「A-OTF リュウミン Pr6N」だとL(ライト:細字)はAdobe Fontsからダウンロードできるが、リュウミン のR(レギュラー:中字)も欲しい場合は、RだけMORISAWA Font Select Pack 1を購入しないといけないということになります。
それでも、筆者の経験では2つフォントを買わなくてはいけないところが、1書体だけで済んだ案件があったので、Adobe Fontsはありがたいです。
まとめ
「在宅DTPオペレーターがよく使うレイアウトソフトはどれ」の答えは、最小限、InDesignとIllustratorかPhotoshopです。
それさえあれば受けられる案件はあります。
IllustratorかPhotoshopと、どちらかになっているのは、IllustratorとPhotoshopは機能がかぶっているのでどちらか一方で対応できる案件は多いですよ。
筆者はIllustrator派なので、Photoshopはほぼ使っていません。
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