Adobe Creative Cloudとは何ですか?
単体のAdobeソフトとどう違うの?
こんな人に向け、Adobe Creative Cloudを使ってDTPやWebの仕事をしている筆者が、基本事項やおすすめ機能を紹介します。
Adobe Creative Cloud(クリエイティブ・クラウド)とは?
Creative Cloud(クリエイティブ・クラウド)とは、20以上の写真・DTP・ビデオ・Web制作などの専用アプリ・ソフトウェアを月極または年間契約料金で使い放題できるというプランです。
通称「Adobe CC」と呼ばれることもあります。
Photoshop・Illustrator・InDesign・Acrobat DC・・など、各ソフトを個別に購入しても良いのですが、複数を使うのであれば、Creative Cloudの方がお得ですよというプランです。
Adobeって何て読むの?
ちなみに”Adobe”ですが日本語だと「アドビ」と読みます。
英語でも「アドビ」ですが、”ド”にアクセントで「アドービ」という発音です。
Adobe Creative Cloudに入っているソフト
例えば、Creative Cloud(クリエイティブ・クラウド)で使い放題できるアプリは、次のようなものです。
今現在、筆者のPCにCreative Cloudからインストールしたソフトの数は、こんな感じで10数個というところです。
同一ソフトウェアの異なるバージョンは共存させてインストールできないソフトも多いですが、Adobe Creative Cloudの場合は、このように同じPC内で複数を共存させることができます。
Adobeのソフトはメモリを食うのでその点は注意。
サブスクリプションのメリット
筆者がインストール済みのAdobeソフトには、ほとんど使っていない(使いこなせていない)ソフトも含まれています。
でも、Creative Cloudは一定料金で使い放題なのでインストールしたまま放置しています。
多くのソフトウェア同様、Illustrator/Photoshopなど単体版のAdobeのソフトウェアにも7日間の無料体験版があります。
ただ、Adobeの無料体験版は、体験期間が終了すると使えなくなるどころか立ち上がりもしません。
それに昔は無料体験期間は30日間でした。
たった7日だと本当にちょっとだけ触って終わりですね。
Creative Cloudにしておくと「ちょっと使ってみたいソフト」を期間関係なく試せます。
Adobe Creative Cloudだと
「頻繁に使うわけではないけど、たまに使いたいソフト」
というのもインストールしておけるのは良いですね。
Adobe Creative Cloudは高いか安いか?
値段的には、Adobe(アドビ)のソフトを単体で買うべきか、Creative Cloudを契約すべきか迷うところです。
筆者が実際にクライアントさんに納品したDTPの案件を例に、どちらがお得なのかを検証してみましょう。
次に紹介する納品物を作成するにあたり、このようなAdobeソフトを使用しています。
これらのソフトを単体で購入すると予算的にも使い勝手的にも悪いので、Creative Cloudにしているわけです。
次で詳しくコスト比較をしてみましょう。
Creative Cloudと単体製品との価格比較
上記の案件例で使用しているソフトは次のとおりです。
- Illustrator
- Acrobat Pro
- Photoshop
- InDesign
- Bridge
- Adobe Fonts
これらを各ソフトを単体プランで揃える場合と、Creative Cloudにする場合とで価格を比較します。
※年契約と月契約とがあり、以下価格は年契約の場合の1ヶ月あたりの価格。税別
単体プランの場合
上記の案件例のソフトをすべて単体プランで揃えると、1ヶ月あたりの使用料は次のようになります。
- Illustrator:2,480 円/月
- Adobe Acrobat DC:1,580 円/月
- Photoshop:2,480 円/月
- InDesign:2,480 円/月
合計 9,020円/月
Creative Cloudの場合
Adobe Creative Cloudを使って、Illustrator・Acrobat Pro・Photoshop・InDesign(Bridge・Adobe Fonts)を使うと
Creative Cloud:5,680 円/月
4ソフトウェア合計だとCreative Cloudの方を選んだほうが安くなりますね。
Creative Cloud独自の機能に価値がある
価格面では、単体でソフトを購入するよりCreative Cloudの方が安くなることは紹介したとおりです。
それよりも意外と知られていないのが、Creative Cloudに付属している無料ソフトに価値があることです。
上記の案件例だと、Bridge・Adobe Fontsがそれにあたります。
- Bridge:画像・イラストファイルなどの管理ができる。
- Adobe Fonts:フォントダウンロードし放題。購入したら超高いモリサワのフォントも一部入っている。商用利用も可。
「当面、使いたいソフトはPhotoshopとIllustratorだけだ」などの場合、単体だと合計4960円/月になります。
Creative Cloudと比較したときに単体購入の方が若干安くなり、どちらにするか迷うところなのですが、フォント代をコスト計算に含めるのを忘れている人が多いので、ご注意を!
モリサワのフォントなんて、1書体20,000円ほどするのですよ。
例えばリュウミンLだけで20,000円。実際の仕事においては、最低でもリュウミンR/Bに加え、中ゴシックBBBなどのゴシックを数書体揃えないと、DTPの仕事は出来ません。
モリサワ MORISAWA Font Select Pack 1
最安値(楽天)17,290円
Creative Cloudに付属している、Adobe Fontsなどの無料ソフトは便利なものが多いので、これらに大きな価値があることを声を大にして伝えたいです。
おわりに
「Adobe Creative Cloudとは何ですか?」の疑問に、ユーザーの筆者の立場から回答してみました。
余談ですが、Creative Cloudなどなかった頃は、AdobeのソフトはDVDに分厚い紙のマニュアルが入った巨大な箱で販売されていました。
Illustratorの場合でこれまでのバージョンを列挙すると次の通り。
圧巻です。
画像引用:https://www.event-web.net/illustrator/
紙のマニュアルからDVDに入ったデータのマニュアルになり、箱がスリム化。
Creative Cloudでソフトウェアもクラウドサービス化して、箱がなくなりました。
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