私達、現在の親御さんが小学生の頃、英語は必修科目化の検討はおろか学校の授業にもありませんでした。
少なくとも私が通っていた公立の小学校では。
今日、小学校に英語の授業があることは当たり前となり、2020年からは必修科目化されます。
自分、義務教育でまともに英語の授業やってないのに、
子供は英語が必修科目なんて焦ります。
教えられないし・・
教育要綱ってなんでコロコロ変更するんですかね?!
筆者も人の親の端くれなので分かります・・自分の学生時代にはなかった科目が、突然子供の科目に登場する不安。
不安から「子供に英語を!英会話を!」と焦る親御さん多数いらっしゃると思います。
教育要綱の変遷をたどってみると、教育要綱がコロコロ変更されるというよりは、「小中学校の教育要綱は、変わって当たり前なものである」ということが分かります。
英語はさておき、教育要綱の変遷がなかなか面白かったので共有させてください!
英語はマタニティから?!
「母子手帳の副読本」をパラパラと読んでいますと・・
「英語をはじめるなら妊娠中からがオススメです」
「マタニティからはじめてよかった!8歳で英検準2級」
にびっくり!
出産もまだなのに教育のことも考えておかなくてはならないのかと!
このような子供への英語熱も英語必修化への不安からくるのかもしれません。
私はそのページにとどまることはなく次のページをめくりましたが「ほー、なんかすごいことになっているなあ」とは思いました。
一方、「自分が小中学生のときは教育内容に英語がなかった不安」で「お腹の中から教えておかないと」と切羽つまってしまう方も相当数いるのかなあと思ったのでした。
小中学校の教育要綱の遷移
小中学校の教育要綱というものは移り変わっているのは知っていましたが、私達が生まれるよりさらにさかのぼると、全く違う内容なのですね!
急に英語の授業が出てきたというよりは、そもそもこれまでも教育要領はしょっちゅう変更されていたのですね。
こちらのデータベース、小中学校の教育要綱が一番古いものがなんと昭和22年度までさかのぼって見られるようになっているんです。
その後、教育要綱が掲載されているのは毎年分ではないですが、現代までも脈々と更新されています。
内容をよく見てみるとなかなか面白い。
学習指導要領データベースより
例えば、昭和22年度と平成20年度を比較すると次のとおりです。
昭和22年度
第1学年 | 第2学年 | 第3学年 | |
国語 | 175 | 210 | 210 |
社会 | 140 | 140 | 175 |
算数 | 105 | 140 | 140 |
理科 | 70 | 70 | 70 |
音楽 | 70 | 70 | 70 |
図画工作 | 105 | 105 | 105 |
体育 | 105 | 105 | 105 |
平成20年度
第1学年 | 第2学年 | 第3学年 | |
国語 | 306 | 315 | 245 |
社会 | 70 | ||
算数 | 136 | 175 | 175 |
理科 | 90 | ||
生活 | 102 | 105 | |
音楽 | 68 | 70 | 60 |
図画工作 | 68 | 70 | 60 |
体育 | 102 | 105 | 105 |
昭和22年度と平成20年度とで「授業総時間数は増加しているんだな」とか「昭和22年度、図画工作の授業時間めちゃめちゃ長いな!(笑)」とか、資料として興味深いですね。
体育は若干時間が減ったものの、やはり体は基本ということで年度を追っても変動は少ないのだな・・とか。
「生活」科目って、実際に何をやっているか私知らないのですよね。
お恥ずかしながら・・。
教育要綱もこれだけ変化が激しいのですから「英語が必修化した」といって慌てることはないのです。
まとめ
英語必修化の動きに端を発し、全教科の教育要綱の変遷をたどってみました。
我が家の場合は、子供と一緒に自分も英語を学び直すつもりで、楽しく英語必修化に対応する予定です。