骨髄バンクへの登録に興味があります。
どうすれば登録できますか?
費用などかかりますか?
骨髄バンクへの登録に興味のある方に向け、登録方法を説明します。
筆者は、骨髄バンクに登録後、HLA型(赤血球の型)が提供をお待ちの患者さんと一致したようで、ドナー候補の一人に選ばれました。
骨髄バンクに登録後はどのようになるのかも含めて紹介します。
骨髄バンクへの登録方法
骨髄バンクへの登録方法といっても、非常に簡単です。
- 最寄りの献血ルーム(骨髄バンク登録に対応している献血ルーム)に行く
- 書類等を記載する
- 採血する
- 問題がなければ後日、登録証が送られてくる
ドナー登録受付窓口の一覧はこちらです。
骨髄バンクへ登録後はどうなる?
骨髄バンクへドナーとして登録されると、「ドナーカード」なるものが届きます。
正直このカード自体は何の役にもたちません。
採血も通常の健康診断とほぼ同様の量ですし、体への負担は全くありません。
骨髄バンクへ登録した時点では、デメリットとなるようなことはありません。
ドナーのHLA型(赤血球の型)が患者と一致したとき
ドナー登録後、待っているとHLA型(赤血球の型)が患者さんと一致した場合は、通知が来ます。
HLA型(赤血球の型)が一致したときの通知
私の場合は、ドナー登録後すぐ、半年ほどで通知が来ました。
私は日本人としては比較的珍しい血液型だからでしょうか・・
理由は教えてくれないのでよく分かりません。
こればかりは、血液型や性質で決まりますので、早いのが良いとか遅いのが良いとかはまったくありません。
通知は、このような書面でかなり物々しいかたちで到着します。
この通知は「親展」の封筒に入れられ、その他の契約書やガイドブックと共に到着します。
5枚程度の質問表が同封されており、記入して返送します。
骨髄提供のコーディネートの流れ
以下は、通知到着後の一連の流れです。
質問表の返送に結構手間がかかります・・
書類を返送すると「コーディネート開始」となり、コーディネーターと呼ばれる方から電話連絡がきます。
注意点として、ドナー候補は複数いるためコーディネート開始したからといって、ドナーになるとは限りません。
上記の流れのとおり、そのプロセスが異常に長く、こればかりは「せっかく候補が見つかったのに、患者さんはこんなに待たされて大丈夫なのだろうか」と率直な感想を持ちました。
骨髄バンクへドナー登録するために費用はかかる?
骨髄バンクのドナーは完全ボランティアです。
当然、費用もかかりません。
ただ、実際にドナーに選ばれると、仕事を1週間以上お休みしたりしないと対応ができないため、費用よりは都合面が困難な方も多いのではないでしょうか。
私の場合は、子供が小さく、ドナー候補に選ばれたものの、その後の面談等には子供は同席不可!とのことで、その間子供がいる場所がありませんでした。
ボランティア活動なのに元々空きが見つけられもしない保育園を手配するのもおかしな話ですし、残念ですがドナーとして手術を受けるのは断念しました。
骨髄バンクの問題点
骨髄バンクにより確かに助かった患者さんも多くいらっしゃるはずですが、この骨髄バンクの機構そのものに問題点があるのも事実です。
平成31年度造血幹細胞移植対策関係概算によると、関連費用総額は 24 億 5,000 万円。
前年度予算額の 23 億円に比べ 1 億 5,000 万円の増額。骨髄バンクの運営費である「骨髄移植対策事業費」は 4 億 7,000 万円で、前年度より 900 万
円の増額。骨髄バンク事務局発行
費用総額の一方、働きながらや子育て世帯では、ドナーとして入院や通院中の一時預かり保育や会社理解への施策は何もなく、「協力が非常にしにくい」しくみになっています。
このため、80%のドナー候補がコーディネート開始時点で辞退、50%の患者さんがドナー候補が見つかった後、コーディネート中にお亡くなりになったか病状が悪化という結果になっています。
やっとの思いで赤血球型が一致するドナーが見つかったのに、その後の段取りで延々と待たされているうちに病状が悪化してしまうという患者さんの思いはいかばかりなのかと、慮らずにおれません。
まとめ
骨髄バンクへの登録方法と、登録後にドナーに選ばれた場合の流れを説明してきました。
骨髄バンク事務局においては、その費用総額(税金)を有効に活用し、ドナーを集めるだけでなく患者さんへきちんと届けられる仕組みの方をまず整備していただきたいです。
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