一生に一度でいいから富士山を登ってみたいです。
でも、登山は全くの初心者。
初心者が富士山にチャレンジした体験談を聞きたいな。
体力がない人におすすめなルートや持ち物情報も知りたいです。
この記事は、こんな方のお役に立つ内容になっています。
日本人たるもの、一度は富士山の山頂に立ってみたくないですか?
このように、富士登山に憧れがありつつも、体力がなかったり登山初心者だからと、尻込みしている方も多いですよね。
運動神経が悪く登山初心者の筆者ですが、富士山に登ってきました!
富士登山に興味がありつつも二の足を踏んでいる方に向け、筆者の富士登山の様子を共有します。
結論から言えば、下山時にガイドさんのヘルプを受けながらなんとか登頂&下山できた登山でした。
初心者が富士山を登り切る最低限の体力
ガイドさんのヘルプを受けながらなんとか登頂できた筆者の、体力的スペックは次のとおりでした。
- 女性
- いわゆるアラフォー
- 学生時代はずっと音楽系文化部所属
- 社会人になってからの運動習慣は週2-3回の近所の散歩
- これまで登ったことのある日本で一番高い山は筑波山
- 登山練習は一切なし
富士山を登るというとかなり不安視されるようなスペックだったと自負しています。
それでも「なんとか富士山に登頂できる体力レベル」の参考になれば幸いです。
登山練習まではしなくとも、富士登山の前には体力づくりはしておいたほうが良いのは間違いないと痛感しました。
初心者の富士登頂、成功率は?
富士山の初心者でどのくらいの方が登頂に成功するのか、正確な成功率は分かりません。
ただ、筆者はサンシャインツアーの富士登山ツアーで登山しましたが、一緒に登ったグループは登山ガイド含め17名ほどで、そのうち途中で棄権し下山された方は3名でした。
- 7.5合目で1人下山 ← 50代くらいの女性でした
- 8合目で2人下山 ← 中学1年生の男の子とそのお母様
下山の判断はご自身ではなく、ツアーに同行の富士山登山ガイドの方が状況を判断して下山の指示をしてくださいます。
3名以外の登頂した方の中には、小学1年生の男の子や70代と思われる方もおり、年齢と登頂率とは相関関係はありませんでした
私のツアーのグループ内だけで言えば登頂率80%ですね。
富士登山の初心者におすすめするルート
富士山にはじめてチャレンジする初心者が選ぶべきルートとして、おすすめは「富士吉田ルート」または「富士宮ルート」とよく言われます。
- 富士吉田ルート:勾配がゆるく登りやすい
- 富士宮ルート:山頂までの最短ルート
筆者の場合は、富士宮ルートで行きました。
サンシャインツアーで「女性安心プラン」というパッケージを見つけたので利用したのですが、このツアーが富士宮ルートだったことが1つの理由。
富士吉田ルートは混雑するルートとされていますが、筆者が富士登山をしたのはお盆の真っ最中だったため、混雑を避けたかったというのが2つ目の理由です。
今思えば、初心者が取るべきルートとしては、富士吉田ルートと富士宮ルートはどちらも大差ないようです。
なお、女性安心プランは、雑魚寝となる山小屋での部屋割が女性だけの部屋だったり、富士山5合目までのバスの座席が女性の隣などと配慮されるプランです。
登山中は15-17名ほどのグループで登りますが、登山グループは男性も女性も一緒です。
初心者が一人で富士山を登りきれるか?
ご紹介したとおり、筆者は1人で富士山に出かけたものの、グループの皆さんと一緒に登ることができました。
登山初心者がたった一人で、登山ガイドの力を借りることもなく登頂できるかと問われると、それはちょっと無理です。
集団の力と登山のプロの力は舐めたらいけません。
ひとりで登頂しようなどとしないでください!
子どもは富士登山できるか?
子どもが富士山を登りきれるかは人によるようです。
筆者の登山グループでは、中学1年生だという男の子と小学校1年生と6年生の兄弟が混じっていました。
中学1年生の男の子は途中で下山していますが、それまでは非常に元気いっぱいに登っていたのですが、急に息が上がり始めてつらそうでした。
小学校1年生と6年生の兄弟はご両親が登山が趣味で、先月にも別の山で登山練習をして、今回の富士登山に備えたそうです。
子供の富士登山も大人と同様、年齢というよりは日頃の体力が物を言うと痛感しました。
また、歩幅的には非常にゆっくり進行するので、子供の足だとついていけないという速さではないです。
富士登山の持ち物 必要なもの不必要なもの
筆者もそうですが登山初心者の方は登山用具は持っていないかと思います。
自分で買い揃えるかレンタルするかの2択ですが、筆者はレンタルしました。
筆者が実際に富士登山で使用した、レンタル品とその他の持ち物を紹介します。
持参して良かった物と不要だった物もあわせて紹介しますね。
レンタル品(登山用品)
筆者が利用したツアー(サンシャインツアー)の参加者はやまどうぐレンタル屋10%オフということでしたので利用しました。
富士登山に必要な用品がパッケージになっていて、パッケージを選択すれば良いようになっています。
筆者は、初心者まるごと7点セットを注文しました。
「フルサポート12点セット」というのもあり、7点セットと差は次のようなアイテムですが、なくても登頂&下山できたので7点セットの方で正解でした。
- 登山用ズボン:普通の綿のズボンを履いていきました。ただ、ジーパンは動きにくいのでおすすめしません。伸縮性のあるズボンが良いです。
- 肘サポーター : 荷物になるのでいらないです。
- アウター手袋: 普通の厚手の手袋を持っていきました。普通の手袋でOKですが、手袋がないと寒すぎますので手袋は必携!
そして、岩場を掴みますので厚手のものにしましょう。 - CW-X: 体を動きやすくするコンディショニングウェアというものらしいです。らしいです・・と今CW-Xというものを知っているくらいなので、使用しなくても富士登山はできます。
- 登山用ハット: 夏にかぶっているごく普通のあご紐のない帽子を持っていきました。風が強かったので途中で被るのをやめてしまいましたが、あご紐付きの帽子のほうが良かったです。
レンタル屋さんは登山を出発する5合目の小屋内にあり、レンタルして小屋内で着替え、下山したらそのままレンタル屋に返却できて非常に便利!
登山中は持ち歩かない来るときに来てきた服やカバン、本や身の回り品などは5合目のロッカーに保管しておけます。
レンタル品以外の持ち物
やまどうぐ屋さんでレンタルした登山用品以外で、筆者が富士登山に持参した持ち物を紹介します。
これらをレンタルした登山用ザックに入れます。
水
筆者は体力がないのが分かっていたので水は750mlのペットボトル1本のみを持参しました。
実際の登山ではその倍くらいの水を飲んでいるのですが、山小屋にペットボトルの水が売っています。
500mlで500円と値段はかなり高額ではありますが、お水を山小屋で購入できるのは非常にありがたかったです。
水を持って歩くのは体力を消耗しますので、初心者の方は特に少なめが吉です。
おやつ
体力を消耗するので途中おやつなどつまめるものを持参します。
水と同様で持参し過ぎには注意しましょう。
筆者が持参してよかったのは、ピーナッツとチョコレートですね。
いずれも重くなく、かつ高カロリーでエネルギー補給にはもってこいでした。
化粧品
化粧品、はっきり言って持参不要です。
というか富士山の山小屋のどこで化粧するねん!という感じです。
ただ、例えば筆者の場合、アトピー持ちで唇や手指だけは何か塗っておかないと切れてしまうため、ワセリンを持参しました。
ワセリン、どこにでも塗れるのでおすすめします。
あと男性のひげそりとかも不要かと!
ちなみに鏡は山小屋にあります。
荷物になるので鏡も登山には持ってこないほうが良いでしょう。
お金
山小屋でお水などを購入するのにお金は持参しますが、500円玉と100円玉を中心に持参してください。
山小屋では有料トイレも多いので硬貨が便利です。
富士山は雨が多いので、お札は濡れます。
そして、お財布は革ではなく濡れても良い小銭入れをおすすめします。
着替え
筆者は着替えは下着、上着と持参したのですが、初心者の方はせいぜいパンツ一枚持っていっておけば良いです。
山小屋でも着替えるスペースはなく、雑魚寝しますし、体力的にもわざわざ着替えようという気がおきません。
筆者は登頂までと下山開始時までは絶好調だったものの、下山中の7合目以降で急に降ってきた雨で体力を奪われ、最後がきつかったです。
雨とそれによる寒さが体力を奪う原因になるとは知らずに、まあいいかとレインコートを着ずに下山していたためです。
着替えを持参するよりもレンタル品で借りられるレインコートは必ず着用し、雨の侵入を防ぐべきと痛感しました。
タオル・ハンカチ
富士山ではシャワーなど浴びないですし、汗も大してかかなかったです。
タオル1枚あれば十分でした。
初心者でも登れた富士山!写真集
富士登山の様子を写真で紹介しましょう。
いずれも、上りの途中で撮影したものばかりです。
山頂でもなんとか頑張って撮影していますが、下りは降りるので精一杯で・・
カメラで撮影を・・という気分ではありませんでした。
初心者が富士登山するとそのような体力消耗具合であるということが伝われば幸いです。
5合目 登山出発地点
筆者は東京新宿からのバスを利用するツアーでした。
新宿を朝に出て、5合目に昼前に到着しています。
ツアーは、朝発だと間に合わない方のために昼発というツアーもありますが、5合目出発が遅くなってしまい、上りに余裕がなくなってしまうので、初心者の方にはおすすめしません。
6合目 まだまだ余裕
富士山登山ガイドさんの先導でゆっくりゆっくりと登ります。
足の歩幅は一歩20cmくらいと、ゆっくり過ぎるくらいなのですが、これから続く登山の疲労度を計算してペース配分をしてくださいます。
7合目 休憩を多くはさみつつ進む
7合目付近で少し曇ってきました。
上に登るにつれ、地面に岩が増えてきます。
登山道にロープがはられていますが、寄りかからないようにとガイドさんから注意がありました。
確かに、あくまでも登山道を示すロープであり、ところどころグラグラしているので、寄りかからずに手持ちのスティックを使って前に進んだほうが良いです。
雲が開けるとこんなに綺麗に!
8合目
だんだん空気が薄くなってきます。
効率的な空気の吸い方はガイドさんが教えてくれますので、そのとおりに深呼吸を繰り返し登ります。
トイレは山小屋ごとにあります。
鳥居が!
9合目 宿泊所
9合目の万年雪山荘さんで泊まります。
9合目には夕方4時ごろ到着し、午前2時に山頂に向け出発します。
夜ご飯のカレーです。
ボンカレーの具がないやつみたいですが、富士山の9合目で温かいカレーが食べられるって相当すごいことですよ。
ご飯が美味しいってこういうことだなとしみじみ思ったのでした。
万年雪山荘さん内部です。
ペットボトルの水だけでなく、おつまみからビールにおでんまで購入できちゃうのです。
ビール飲もうと思いましたが、起きられなくなるとまずいので今回は控えました。
次回は是非、ビールにおでんで富士山頂前夜祭がしたいですねえ!
朝ごはんです。
出発前の午前2時ごろです。
山頂
ご来光の時間に山頂に着くように暗い中を登ります。
真っ暗かつ岩場が続き、写真を撮るどころではありませんでした。
上りでは、9合目の山小屋を出てから山頂までが一番きつかったです。
暗いうちに山頂に着き、ご来光を眺めます。
そして、なんと山頂にインターネットの電波が届いています!
富士山頂でツイートしちゃいました。
富士山頂 pic.twitter.com/TNrWC0ogNK
— mimiusa@パラレルワーカー (@mimiusa63) August 14, 2018
山頂に神社があり、御朱印などが売っています。
みなさん厚着でしょう?
8月のお盆の真っ最中にも関わらず山頂はとっても寒いので、防寒だけはきちんと着込みましょう。
富士山に後光がさすと見られる「影富士」です。
美しい!
ガイドさん曰く、影富士が見られるのは相当ラッキーなこととのことでした。
まとめ
登山初心者が富士山に登るとどうなるのか?様子をご紹介してきました。
初心者の富士登山においては「まずは登山ガイドと一緒に登ること」そして「持ち物よりも登山前に体力を付けておくと尚良し」という教訓を得ました。
筆者は、女性安心プランの富士宮ルートで登りましたが、次回は富士吉田ルートでチャレンジしたいと考えています。
富士山はどんな方でも是非、行ってみていただきたい場所です。
出発場所やコース別で富士登山に関しては一番選択肢の多い、サンシャインツアーの以下のHPを参照して日程を検討してみてくださいね。
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