フィリピンに在住・在勤経験があります、筆者ミミウサです。
新型コロナウイルス対策で自粛ムードが漂う中、フィリピンでの対策が徹底し過ぎてすごいので共有したいと思います。
日本の対策なんて生っちょろいと思い知りました。
情報ソースはフィリピン各地の公式発表およびフィリピン人の知人からの情報です。
すべての学生と65歳以上は外出禁止
3月21日,ビサヤ地域大統領補佐官は,ビサヤ地域における全ての地方行政機関の長などに対し、22日午後3時から、全ての学生と65歳以上の者に対する24時間の外出禁止を徹底するよう指示しました。
引用:領事班からのお知らせ
ビサヤ地域(フィリピン中部にあたる)では、すべての学生と65歳以上は24時間の外出禁止。
すべての学生というのは、小中学生だけではなく大学生も含みます。
外出が禁止なので、例えば、小さな子供がいる家庭で「ちょっとスーパーへ・・」というときでも、子供と一緒には外出できないので、夫婦のどちらかが家で子供を見て、もうひとりが買い物にでかけるということです。
ストレスは溜まりそう。
個人的には日本もフィリピンも、自粛解除は学生さんの学校再開を最優先でして欲しいですけどね。
州の境界・港・空港をすべて閉鎖
バコロド市のあるネグロス・オクシデンタル州では、州の境界・港・空港をすべて閉鎖する執行命令書に署名しました。
Governor Eugenio Jose Lacson signed an executive order implementing the closure of the province’s borders, ports, and airports effective immediately.
引用:Negros Occidental, Bacolod City shut borders over coronavirus
すなわち、国内線もすべて就航禁止であるため、例えば海外に出稼ぎに出ていた人が故郷のバコロド市に帰ろうとしても、ニノイ・アキノ国際空港(マニラ)までは帰れるが、その先のバコロド市に帰る手段がないということです。
町内に出入りする人を厳しく監視せよ
マニラ首都圏のタギッグ市は「お住まいの地域やバランガイ(日本でいうところの○丁目)への人の出入りに注意すること。バランガイに出入りする人は厳しく監視する必要がある。」と公式アナウンスしています。
Watch out for entering and out of your area or barangay. Anyone who leaves or enters your barangay should be strictly monitored.
日本では町内を誰が出入りしたかなんて監視していないかも。
ちょっと疑心暗鬼になりそうですよね。
ちなみに、こちらは新型コロナに対する見解を発表する、タギッグ市長Lino Cayetano氏です。
かっこいいですね。
学校・飲み屋・映画館・スイミングプールなど全部閉鎖
「大学、複合施設、スイミングプール、各種学校、モール、バー、レストラン、映画館、ジム、バスケットボールコート、バトミントンコート」はすべて閉鎖(Closed)。
市役所、生鮮食品売り場、薬局、コンビニ、銀行、病院、テイクアウトのレストラン、ホテルなど」は制限付きで営業可能(Limited Operations)。
という命令を発行したのが、マニラ首都圏内のマカティ市です。
自粛要請ではなくて、命令なんですねえ。
例えば、テイクアウトやデリバリーでのレストラン営業は良いが店内での飲食はダメ、モール(デパート)の生鮮食品や薬局のセクションは営業をして良いが、服飾やその他のセクションは営業してはダメ、ということです。
日本でそのような命令が出たらどうなるのだろうと考えてしまいます。
フィリピンでもマスク売り切れ
この状況下では、日本同様、フィリピンでもマスクは売り切れています。
が、フィリピンの人々、新型コロナなどなくても、普段から風邪引いてもマスク付けないのですよね。
マスクしている人なんて、道端(※)で水やスナックを売り歩いているベンダーのおじさんくらい。
※交通渋滞がすごいので排気ガスをよけるためのマスク
新型コロナが出てきたからといって急にマスクを付けはじめた感じです。
まとめ
フィリピンでの新型コロナウイルス対策の一部を紹介しました。
筆者から見ると、厳しすぎるのでは?と感じ、知人に「これは厳しすぎるように思えるけど、あなたは同意しているのか」と聞いてみました。
「一定の効果が出ているから、良い対策だ」との回答。
ドゥテルテ大統領による強力なリーダーシップにより、このような対策が取られているわけですが、どのような内容だったとしても国民が納得してしまうほどのリーダーシップの強さには驚きを隠せません。
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