特別養子縁組の本や漫画 20選 【2020年版】

養子縁組の本
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特別養子縁組した男の子を養育中の筆者、ミミウサです。

特別養子縁組について学ぶ・子供への真実告知で役に立つ・・・

など特別養子縁組に関する本といっても、様々です。

本記事は、書籍の著者の立場別(医師・養親など)に分類して

特別養子縁組の本や漫画を紹介します。

医師の立場から特別養子縁組を語った本

下記でご紹介している「さめじまボンディングクリニック」

鮫島先生の言葉を拝借するなら

「特別養子縁組という名のボランティア」として

子供の命を守る活動をしてくださっている医師の先生方がいます。

医師が著者、もしくは医師に代わってメッセージを伝えている

特別養子縁組の本を紹介します。

赤ちゃんをわが子として育てる方を求む

ノンフィンクション作家 石井光太氏が綿密な取材を重ね

特別養子縁組の生みの親と呼ばれる産婦人科医「菊田昇」氏

の生涯を丁寧に書籍化した本です。

特別養子縁組が制度として成立したのは、1987年(施行は翌年)です。

菊田先生がいなかったら、もしかしたら現在でも

特別養子縁組制度というものはなかったのかもしれません。

「赤ちゃんをわが子として育てる方を求む」の

読後の感想やレビューを、詳しく別の記事にまとめているので

ご興味ある人は御覧くださいね。

菊田昇医師の著書

菊田昇医師は、平成3年(1991年)に末期がんのため亡くなっていますが

生前にご本人が書いた著書が次のような本です。

是非読んでみたいのですがいずれも現在は絶版で

図書館にないかしらと探しているところです。

(いずれも画像引用:https://www.amazon.co.jp/より)

私には殺せない―赤ちゃん斡旋事件の証言 

菊田昇 著
1974年1月1日

お母さん、ボクを殺さないで―菊田医師と赤ちゃん斡旋事件の証言

菊田昇 著
1988年7月15日

本書はまだ中古のみ販売していますが
14,750円~

 

この赤ちゃんにもしあわせを―手記

菊田昇 著
1978年4月1日

本書はまだ中古のみ販売していますが
59,800円~!

天使よ大空へ翔べ―一産婦人科医師の闘い

菊田昇 著
1979日12月1日

本書はまだ中古のみ販売していますが
34,800円~!

 

上で紹介した「赤ちゃんをわが子として育てる方を求む」でも

著者の石井光太氏が巻末の参考書籍で列挙している本になります。

ゆりかごにそっと

ドイツをはじめ海外では浸透しているシステム

諸事情のために育てることのできない新生児を

匿名で特別養子縁組をするための施設

である「こうのとりのゆりかご」を日本で初めて設置した

慈恵病院(熊本県熊本市西区)の現理事長兼院長である

「蓮田太二」先生の著書

「ゆりかごにそっと」

「こうのとりのゆりかご」は、メディアで批判にさらされることが多かったのも

記憶に新しいでしょう。

それでも赤ちゃんの命を守るため

望まぬ妊娠をされた方を支援するため

信念を貫いてこられた姿が、前出の菊田昇医師と重なり

菊田先生の次に蓮田先生の書籍をご紹介しました。

なお、「こうのとりのゆりかご」の設立は2007年でした。

以降、養親探しと赤ちゃんの斡旋は

慈恵病院では行っていませんでした。

2019年より慈恵病院にて特別養子縁組の斡旋を開始しています。

その子を、ください。

埼玉県にあり特別養子縁組の斡旋をしてくださっている

「さめじまボンディングクリニック」

院長「鮫島浩二」先生ご自身の執筆で

特別養子縁組について著した本「その子を、ください。」

特別養子縁組支援を行う産婦人科医のネットワーク

「一般社団法人 あんしん母と子の 産婦人科連絡協議会」の本部があるのが

さめじまボンディングクリニックです。

鮫島浩二先生は、特別養子縁組の斡旋を

「特別養子縁組という名のボランティア」と語っており

特別養子縁組制度設立直後からの先生の体験を著した本となっています。

ちなみに、「さめじまボンディングクリニック」と

「あんしん母と子の 産婦人科連絡協議会」の問い合わせ先は

別なのですが

特別養子縁組の養親候補として登録を考えていた当時の私は

それを知らずに

「さめじまボンディングクリニック」の方へ問い合わせメールをしました。

しばらくすると次のような返答が

「担当者から連絡させます」

鮫島浩二先生ご本人がお返事を書いてくださり

お手数をおかけして申し訳なかったと思ったと同時に

このようなところからも特別養子縁組に

本当に血熱を傾けておられる先生だということが垣間見られました。

妊婦さんと養子を支援する立場から特別養子縁組を語った本

医師以外にも、特別養子縁組の斡旋や妊婦さん・赤ちゃんの

支援に尽力してくださっている方が大勢います。

「赤ちゃんポスト」は、それでも必要です。

Baby Boxを日本で唯一設置している慈恵病院(熊本県熊本市西区)ですが

「こうのとりのゆりかご」の運営や妊婦さんの支援は

多くの方の力で成り立っています。

「こうのとりのゆりかご」のニュースや話題では

やはり院長の蓮田先生が取り上げられることが多いですが

慈恵病院の元看護部長「田尻由貴子」さんは

「こうのとりのゆりかご」実現に向け

中心的役割を果たした方です。

田尻氏も看護師・相談員の立場で

自身の経験や特別養子縁組についての想いを

書籍として残していらっしゃいます。

田尻氏の想いがダイレクトにタイトルとなった

「「赤ちゃんポスト」は、それでも必要です。」

の出版は、2017年6月。

2017年は「こうのとりのゆりかご」の設置から

ちょうど10年の節目で

大きく報道もされました。

「こうのとりのゆりかご」が逆境にさらされたのもこの頃です。

「赤ちゃんポスト」という名称は、メディアが勝手に付けた名称で

蓮田先生含め、慈恵病院は

「赤ちゃんポスト」と呼ばないで欲しいと訴え続けています。

田尻氏も本当は、タイトルに「赤ちゃんポスト」とは

付けたくなかったものと想像します。

「こうのとりのゆりかご」よりも認知されている名称だったので

ゆりかごの必要性を訴えるために

やむを得ない、苦渋の決断だったのでしょうね。

養親の立場から特別養子縁組を語った本

養親は職業も特別養子縁組するまでに至る経緯も、皆ばらばらです。

養親の立場から子供のことを語る本では、実子へのものととなんら変わらない愛情の他

  • 特別養子縁組家族を普通の家族として認知してもらいたい
  • 育て方は実子となんら変わらないことを知ってもらいたい

そんな想いをメッセージとして発信したいという出版意図の本が多いと感じています。

確かに、特別養子縁組という制度の正式名称に

思いっきり”特別”って入っていますからねえ。

”特別”感が醸し出されないわけはないと私常々思います。

ちいさな大きなたからもの 瀬奈じゅん/千田真司 著

元宝塚トップスター「瀬奈じゅん」さんと舞台俳優「千田真司」さんご夫妻も

養親のおひとりです。

「&family..」として、特別養子縁組を正しく知ってもらう活動を展開しておられます。

お二人が、結婚〜不妊治療〜特別養子縁組〜子育てまでのご経験を綴ったエッセイが

「ちいさな大きなたからもの」

出版意図を

「私たちの想いを、是非たくさんの方に読んでいただきたいと出版を決意しました。」

と語っています。

私はお二人にお会いできたことがないのですが

個人的に「&family..」の活動はいつも応援しています。

お二人が以前に

「特別養子縁組ファミリー5組限定でダンスレッスンに招待!」

という企画をされていたことがありまして

ものすごく興味あったのですが

当時、我が家の子供が小さすぎて参加表明できなかったのですよね。

また同様の企画をお願いいたします!!

「&family..」のtwitterと公式サイトは次の通りです。

twitter: @andfamily201804

webサイト:https://andfamily.jp/

特別養子縁組の漫画・小説

特別養子縁組を描いた漫画・小説を紹介します。

うちの子になりなよ

「うちの子になりなよ」は養親本人が著者の漫画です。

長い不妊治療を経て里親登録したマンガ家の古泉智浩さんご夫婦。

生後数カ月の赤ちゃん「うーちゃん」を里子として迎えます。

古泉家の悲喜こもごもが描かれた漫画です。

ある日、古泉家に児童相談所から「うーちゃん」を実子として育てませんか?

という打診が来て、特別養子縁組することになりますが・・。

「うちの子になりなよ」のサブタイトルが「特別養子縁組やってみた」

というなんともキャッチーなタイトルになっていますが

漫画の中身は”やってみた”のようなノリでは当然なく

児童相談所から連絡が来たときの古泉さんご夫婦の驚きの表情が

素直に描かれていて、ほのぼのとします。

セカンド・マザー~特別養子縁組という選択

不妊治療の限界を医師言い渡された44歳の律子。

律子夫婦が「特別養子縁組」で親になるまでの試練を描く、

ヒューマン・ストーリーです。

朝が来る

第147回直木賞受賞作家「辻村 深月」氏による小説。

不妊治療の末、民間斡旋団体の仲介で男の子「朝斗」と特別養子縁組した栗原夫妻。

ある日、栗原夫妻の元に、息子となった朝斗を「返してほしい」という電話が・・。

映画化もされ話題となった作品。

かぞくを編む

漫画「かぞくを編む」は、養親ではなく養子縁組を支援する側の

ケースワーカー「ひより」が主人公。

ひよりは、架空の民間養子縁組あっせん機関

「ひだまりの子」で働いています。

予期せぬ妊娠や不妊に悩む人々が訪れるなか、

親と子に寄り添うひよりの奮闘を描くストーリーです。

真実告知に役立つ本

特別養子縁組の養子には、産みの親御さんがいることを知らせなくてはいけません。

真実告知と言います。

斡旋団体さんの養親研修では、概ね2歳~3歳ころからはじめ

一回だけ真実告知すれば良いのではなく

その後も、折々に成長に合わせた内容で語り続けることが必要

と習います。

2歳~3歳ころからはじめる真実告知で、推奨されているのが

いきなり話すのではなく、養子縁組に関する絵本を読み聞かせるところから徐々に・・

というものです。

養親研修でおすすめの絵本として良く紹介されるものを中心に、

真実告知の絵本を紹介します。

ねぇねぇ、もういちどききたいなわたしがうまれたよるのこと

「もういちどききたいなわたしがうまれたよるのこと」と

繰り返し聞く子供とお母さんとの会話で展開される物語です。

ふたりのおかあさんからあなたへのおくりもの

こちらも特別養子縁組に関する絵本としては有名です。

「ねぇねぇ、もういちどききたいなわたしがうまれたよるのこと」と比較すると

「ねえねえ・・」の方は、真実告知の導入として

「ふたりのおかあさんからあなたへのおくりもの」の方は

次の真実告知のステップとして

子供に読んであげると良い絵本だと思います。

真実告知は

  • 父と母は2人ずついること
  • 産みの親御さんは事情により育てることができなかったこと
  • 産んだ子のことを大切に思っていること

を子供に分かりやすくかつ正直に伝えることに他なりません。

「ねえねえ・・」の方は、オブラートに包んであり

大人の私が最初に読んだときにも

養子縁組の子供の話だとパッとは分かりませんでした。

あとからじわじわ分かる、そんな絵本です。

一方、「ふたりのおかあさんから~」の方は

ダイレクトに2人の母の愛情を表現しており

真実告知の2番目のステップの絵本だと感想を持ちました。

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