
海外移住経験のある方にお尋ねします。
「もう日本に帰国したい!」と思うときはどんなときですか?
体験談を聞かせてください。
海外移住・就職し、その後日本に帰国しました筆者ミミウサです。
筆者もそうでしたが、海外移住前に移住後の生活を予測することは難しく、海外生活者が「もう日本に帰国したい!」と思うシチュエーションが気になりますね。
本記事では、海外移住したものの日本に帰国したい!と思うときを経験談に加え、海外生活中に帰国された筆者のまわりの方々の経験も含めて列挙します。
筆者の体験から結論を言えば、帰国しても特にデメリットはありませんでした。
移住失敗というのはナンセンスです。
仕事で失敗したとき
海外在住したけどもう帰国したい!と思うときのひとつ目は「仕事で失敗したとき」です。
海外移住先で就職した場合、仕事で何か失敗したときにふと「帰国」の2文字が脳裏に現れることも多いです。
逆に、日本国内で就労している人が、失敗をしたときに脳裏をよぎるのは「転職」だったりします。
帰国と転職と立場は違えど、仕事で失敗したときに状況を変えようと考えるのは、日本にいようが海外移住しようが全く同じですね。
転職と海外移住からの帰国で異なる点は、帰国では”完全逃亡”できること。
仕事上の失敗は帰国を考える状況の筆頭です。
泥棒された・スリにあったとき
たて続けにスリ被害にあうというのは日本国内ではそれほど多くないかもしれません。
一方、泥棒被害に頻繁に遭遇すると「ああ、日本は良かった」などと考え、帰国したいという思いにかられることがあります。
筆者の場合もスリにあったことが帰国したいと考える要因ではありませんでしたが、スリおよび盗難被害の経験が未遂含むと3回ほどあります。
海外だから泥棒が多いのではなく、日本では泥棒被害にあう確率が低いと考えると自然だと今は思います。
泥棒被害というネガティブな事象に遭遇したときも帰国を考える大きなきっかけです。
ちなみに3回の盗難被害で盗まれたものは次のとおりです。
- スマホ ←リュックがいつの間にか開いてて、上の方に置いてあったスマホなくなってた。
- 化粧ポーチ ←口紅等、化粧品はさておき、一緒に入っていた日本の病院で処方してもらった塗り薬がなくなったのが痛かった。
- ニュートロジーナの化粧水(40mlしか残ってない状態)← ほとんど空だったんですけどね。会社の慰安旅行時になくなりました。
スマホがやはり痛かったです。
恋愛関係で失敗した時
恋愛関係がうまく行かなくなった時も「帰国したい」という思いがもたげるときです。
筆者の移住先であるフィリピンでは、現地の人は噂話が好きでしてね・・・そして、後述のとおり海外での日本人コミュニティの狭いこと狭いこと・・
恋愛関係の噂なんてあっという間に拡散します。笑
日本に帰国して物理的距離を取るというのが、顔を合わせたくない元彼女・彼氏との無用なトラブルを避けるシンプルな方法です。
日本の家族に帰国を迫られた時
海外移住すると日本国内の家族から「そろそろ帰国しなさい」という圧力がかかることがあります。
筆者の場合も同様でしたが、日本の家族や友人から見れば海外移住者とは「海外でプラプラしている人」といった印象を持たれるのは避けられません。
日本国内で生活している人からは、移住国の状況も生活も想像すらできないからです。
特に40代の方、親御さんから「そろそろ帰国してはどうか」というお話が来るのもすぐですよ。
海外に同行した家族に帰国を迫られた時
家族と共に海外移住した場合など、同行した家族より「そろそろ帰国したい」と迫られた方もいました。
特に、自身は企業で仕事をしている時間があるが、同行のご家族は家で専業主婦(主夫)的な立場で待つだけという方。
見知らぬ海外であなたの帰りを待つご家族の孤独感は計り知れません。
移住先の”日本人コミュニティ”にも「駐在員の妻(夫)向けサークル」などがありますが、合唱、手芸、料理など興味のない人には正直かなりつまらなそうなサークルばかりなのですもの・・(現会員の方ごめんなさい)
また、サークル活動はあくまでも余暇。見知らぬ土地で自分のアイデンティティを見失いそうになる方、多くいました。
海外移住に同行してくださるご家族のケアは怠らずに!
仕事がヒマになったとき
企業に長く勤務されている方なら一度は経験あるかと思いますが、ポコっと暇ができる時期ありますよね。
「俺は超優秀社員なので常に激務だ!」
・・という方には失礼しました。
少なくとも筆者の場合、エアーポケットのように暇ができる週というのが発生することがありました。
そんなときに考えるのは将来のことです。
将来のことを考え始めると「このまま海外に居ていいのかな」という思考がもたげるものです。
海外に異常な憧れをいだき移住したとき
移住先の国が好きすぎて移住する方は要注意です。
旅行で垣間見られるその国の顔はほんの一部。
移住先の国が好きすぎての移住の場合は、現実を見た途端に「こんなはずじゃなかった、帰国したい!」という思ってしまうことも多いです。
筆者の移住先のフィリピンを例にすると、フィリピンとは”人々はきさくで、笑顔が優しく、人当たりも良いホスピタリティの国”というイメージがありますね。
実際、9割は正解です。
ただ、フィリピン人同士でもいざこざはあるんですよ。
フィリピン人同士のお金の貸し借りのトラブルで「金返せ!」「いや、あのお金はもらったものだろ!」という喧嘩メールのやりとりに、筆者はCCに入れられたことがあります。
「あいつはこんなに酷いやつなんだ」というのを他の国の人に話を聞いてもらいたいのでしょう。
どこの国でも、一般住民の間でも、いざこざや汚いトラブルはあります。
移住先の国へ過剰な憧れなく移住した場合は、そのくらいのいざこざはスルーできますが、移住前のイメージが良過ぎる場合は、許せなくなってしまう人もいます。
移住先の日本人コミュニティに疲れた時
海外には日本人コミュニティというものが形成されています。
さすがに大多数の現地人の中にいる少数派の日本人なので、皆、寂しくなるのか「日本人の集まる●●会」というのがかなり多い!
駐在員の会とか女性の会とか○○歳以上の会とか若者中心の会とか・・・
現地の日本人というだけでお声をかけていただけるので、特に自分からアクションすることなく仲間にいれてもらえます。
そして、海外の日本人コミュニティは非常に狭い。
海外移住した日本人同士は”知り合いの知り合いの知り合い・・”というようにどこかでつながっているものです。
また、メンバーはほとんど変わらなかったりするので蜜過ぎて疲れてくることもあります。
せっかく海外移住したのに日本人間でのコミュニケーションに気疲れする、という状況も多数目にしてきました。
日本人コミュニティに疲れたというのも帰国を考える理由のひとつになる方もいます。
海外生活になんとなく疲れた時
帰国を考えるきっかけとして一番多いのが「なんとなく疲れた」という特定の原因のない理由かもしれません。
”なんとなく疲れる”とは例えば次のようなことです。
- 母国語以外でコミュニケーションを取り続けることによる疲れ
- 日本人特有の”あうんの呼吸”が通じず、いちいち説明するのが面倒という疲れ
- 海外では少数派となる外国人・日本人という立場からある意味注目され続けていることに対する疲れ
- 日本人=お金持ちという間違った認識をされていることも多く、常に警戒しなくてはいけないことによる疲れ
- 現地のスラングなど辞書に載っていないような言葉が分からないことによる疲れ
海外生活になんとなく疲れるというのは、突発的なものではなく小さな積み重ねですね。
筆者としては、海外生活に疲れてしまう前に、マメな一時帰国でリフレッシュをおすすめします。
飛行機代はかかりますが、心身を健康に保つ必要経費です。
筆者の場合は、平均して年3回くらいは一時帰国していました。
一時帰国を何回しても、日本の空港に降り立つと「帰ってきた」という気持ち、また移住国に戻るため飛び立つときは「また出かける」という気持ちになるのは紛れもない事実でした。
日本に帰国したら移住失敗なのか?
日本への帰国が頭をよぎると、いざ日本に帰国した場合に周りに「なんで帰ってきたの~?」と揶揄されたらどうしよう・・と周りの目が気になってしまう人もいるかもしれませんね。
実際に、海外移住と帰国、そして日本での再就職をした筆者が、帰国後どうなったのかを紹介しましょう。
帰国することを知った友人たちの反応
友人たちと言っても筆者は交友関係が狭く、友人と呼べる人も全く少ないのですけれどもね。
それでも海外移住前、古い友人たちとは年に一回定期的に集まっていまして、海外移住後は集まりに参加できずにいました。
筆者が日本に帰国することを知った友人らは、何か特にアクションがあった訳ではありませんが、年一回の集まりにこれまでと変わらず呼んでくれました。
帰国の理由についても聞かれたことあまりないですねえ。
理由に興味がないというよりも、日本国内で生活している人は海外移住自体に興味がないためと思われます。
日本国内での就職活動への影響
筆者は、移住先の海外(フィリピン)で仕事を続けながら、日本での仕事探しをして転職しています。
日本帰国時の就職活動については、こちらの記事↑に詳しく紹介していますので、ご興味のある方はご参照いただければと思います。
就職活動の方法はさておき、就職活動において「なぜ帰国するのか?」という質問は必ずと行って聞かれました。
これはやむを得ません。
「現地人の彼女に振られちゃって傷ついたからでーす。」とか馬鹿正直に言ったりするのはご法度です。笑
「家族の都合で」という理由で流しておくのが無難です。
筆者はそうしました。
ということで、帰国の事実が、日本国内での就職活動へ悪影響を及ぼすのかといえば、これは完全にNOですね。
移住したときは筆者ひとりでしたが、帰国してから2年後、今度は家族を連れて移住先の国を旅行し、土地や現地の友人を紹介する体験は感慨深いものでした。
移住失敗を恐れる人が注意すること
これは移住後の人には関係のないことですが、万が一、帰国することになったとき周りからの「なんで帰ってきたの~?」という揶揄が怖い方。
帰国=移住失敗と捉える方。
そんな人が”移住失敗”しないための唯一の方法は、以下の記事でも述べていますが、”移住前に「日本なんか捨ててやる」という態度で移住しない”、これに尽きますね。
まとめ
海外移住したものの日本に帰国したい!と思うときを筆者自身の経験に加え、海外生活中に帰国された筆者のまわりの方々の経験も含めて列挙してきました。
海外移住を検討中の方の参考になったのなら幸いです。
海外移住して3年以内に帰国した人の割合は、体感だと5割くらいという印象です。
3年を過ぎると帰国率はぐっと下がります。
一つ言えるのは、たとえ帰国することになったとしても、まだ海外生活に未練があるのならもう一度移住すれば良いこと。
自分が海外移住することにより悲しむ人がいない限り、気軽にチャレンジしても良いものと筆者は考えます。
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