現役の保育士&母です。
自身の育児では母乳なし&100%ミルクのみでした。
哺乳瓶には大きい(長い)タイプ(240ml)と小さい(短い)タイプ(160ml)とがありますが、どちらを使うべき?
自身の育児経験も踏まえて、保育士の立場からこんな疑問にお答えします。
一般的な哺乳瓶には主に2つのタイプ、大きいタイプ(240ml)と小さいタイプ(160ml)とがあります。
大きいタイプ(240ml)
小さいタイプ(160ml)
哺乳瓶を揃える時、大きいタイプを多く揃えるか小さいタイプを揃えるか迷いますね。
完全ミルク育児の筆者家の哺乳瓶の総数は13本!
そんな13本の哺乳瓶の比較から「大きい哺乳瓶と小さい哺乳瓶のメリット・デメリット」と「哺乳瓶を選ぶときの注意」を紹介します。
結論としては「大きい哺乳瓶をメインに、2本小さいタイプを買い足す」が一番無駄がないです。
小さいタイプ(160ml)の哺乳瓶のメリット・デメリット
飲む量が少ない新生児期はすべての哺乳瓶が小さいタイプで十分です。
その後、月齢が上がると「小さい哺乳瓶は使わなくなるので本数は少なくて良い」という人もいれば、「小さい哺乳瓶もまだまだ便利」という方もいます。
どちらでしょうか?
小さい哺乳瓶のメリットとデメリットを見てみましょう。
小さいタイプの哺乳瓶のメリット
1. 倒れない!
大きいタイプの哺乳瓶は倒れやすいので扱いにくいことがあります。
2. 果汁用の小さな哺乳瓶の代わりとして十分使える。
果汁用として哺乳瓶が販売されていますが、小さいタイプの哺乳瓶で全く問題ありません。また、夏場の水分補給に麦茶を小さいタイプの哺乳瓶に入れて持ち歩けます。
3. 哺乳瓶3本用の消毒器に、きちんと詰めれば5本まで入り、一気に加熱消毒可能。
特に我が家のように完全ミルク育児の場合、哺乳瓶を洗う回数が一日に10本ほどになります。
加熱消毒の回数が少なくできるのは大きなメリットです。
3本用の消毒器に入るからといって5本入れるのはどうかというのもありますが、実際においてはどんどん洗ってどんどん消毒していかないと間に合いません!
大きい哺乳瓶だとどうしても3本までしか入りません。
小さいタイプの哺乳瓶のデメリット
1. 月齢が大きくなると量が足りなくなる。
小さい哺乳瓶は使う時期が短いです。
2. ミルクを溶かすために勢いよく振るとこぼれる
ミルクの溶かしやすさだと大きい哺乳瓶の方が溶かしやすいです。
ただ、キャップをしておけば逆さまにしてもミルクはこぼれないので、小さい哺乳瓶でもキャップを付けて思い切り振って溶かせます。
大きいタイプ(240ml)の哺乳瓶のメリット・デメリット
哺乳瓶を揃えるときに大きいタイプの本数を多く購入する場合のメリットとデメリットです。
大きいタイプの哺乳瓶のメリット
1. 大人が持ちやすい。
大人が介助する際は、大きい哺乳瓶が持ちやすいです。
2. 赤ちゃんから見ると大きいほうが持ちやすい。
赤ちゃんが哺乳瓶を持つようになったときに、赤ちゃんも大きいほうが両手で持ちやすいです。
大きいタイプの哺乳瓶のデメリット
1. 倒れるし、子供に倒される。
授乳時は片手は子供を抱っこしているので、もう一方の手だけで哺乳瓶を扱いますが、キャップを閉めようとしたときに大きい哺乳瓶だと良く倒れます。
子供が足で蹴り倒すことも・・
2. 底のほうが洗いにくい。
洗いやすさだと大きい哺乳瓶は底の方がブラシが届きにくいです。
哺乳瓶を選ぶときのその他の注意点
長さや大きさ以外で哺乳瓶を選ぶときのポイントや注意点を列挙します。
ブランドは統一する
上記の哺乳瓶の短長のメリット・デメリットではピジョンの哺乳瓶を例にしましたが、その他様々な哺乳瓶のブランドがありますね。
哺乳瓶のブランドはいずれでも良いですが、ブランドは一つに統一しましょう。
理由は次のとおりです。
1. 乳首(ゴム)の部分の形状が異なるので子供が違和感を感じる
我が家ではドイツのブランド”ヌーク(NUK)”の哺乳瓶も3本購入しましたが、子供が嫌がりました。
ピジョンに慣れているので他のブランドの乳首が違和感があったようです。
2. 海外ブランドと日本のブランドが混在すると目盛りが読みにくい
また、NUKの場合は日本と同じくml単位の目盛りも併記されているものの、オンス単位で考えられています。
日本のメーカーのものだと区切りが240ml、220ml、200ml・・となっており、粉ミルク側もスプーン1杯が20ml分と2の倍数の偶数区切りのため計算がしやすいです。
NUKは区切りが250ml、210ml、・・と奇数区切りです。
「スプーン10杯だからお湯は210mlの目盛りの一つ下か・・」と計算しないといけないので、少々読みにくいです。
スリム型など珍しい形は避けたほうが無難
大きいタイプの哺乳瓶ながらテーパーが付いて持ちやすくなっているスリムタイプ哺乳びんなど、工夫を凝らした珍しいタイプは避けたほうが無難です。
1. 乳首(ゴム)の部分の形状が異なるので子供が違和感を感じる
のがひとつの理由。
2. 乳首(ゴム)がすぐ手に入らないことがある
のが2つめの理由です。
乳首部分は月齢にあわせて買い換える必要がありますが、珍しい形の哺乳瓶だと「いつものドラッグストアに置いていないので取り寄せ!」という事態に陥ります。
スリム型は大人の側からは持ちやすいのですが、子供の側からはスリムであることのメリットはあまりないように思われます。
まとめ
哺乳瓶を購入する場合の「大きい哺乳瓶と小さい哺乳瓶のメリット・デメリット」についてお伝えしてきました。
結論としては、はじめに小さいタイプ(160ml)の哺乳瓶を2本ほど用意しておき、大きいタイプ(240ml)は3本ほど月齢があがったときに追加すれば十分です。