特別養子縁組あるある【養親の立場から】

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特別養子縁組した男の子を養育しています筆者です。

これまでの経験の中から、特別養子縁組あるあるを紹介したいと思います。

特別養子縁組で養親になることを検討している人に、お役に立てる部分があれば嬉しいです。

誰似なのかな?という顔をされる

周りの初対面のお父さん・お母さんなどと子供の容姿について

「あら、ママ似でお目々がぱっちりね」とか

「クリクリした髪の毛が可愛いわ」とか

褒めたりすること普通にありますよね。

特別養子縁組の場合は、「あら、○○似でお目々がぱっちりね」を言おうとして

「うーん、お母さんには目が似てないかな?お父さん似なのかな?」みたいな

微妙なお顔をする人、多いです。

役所で顔と名前を覚えられる

出生届の提出・児童手当の申請・健康保険証などなど

所轄の役所で手続きをしますが

名古屋など特別養子縁組が浸透している地域を除いては

まだまだ、特別養子縁組の場合の対応がはじめてという役所

多いと思います。

何度も問い合わせもするので、役所で顔と名前が覚えてもらえます。

電話して名字を名乗ると「あー、先日の」みたいな反応が返ってきます。笑

役所での手続きが複雑

同じく、特別養子縁組の場合、役所での手続きがやたらと複雑なのは

これは当然ですね。

1サイクル終えたけど、これを一から説明してくださいと言われると

以前の資料を全部ひっくり返して、時系列に並べて・・

としないとどんな手続をしたのだか思い出せないです。

血液型の予測が不可能

父がA型、母がO型だと、子供はA型かO型だな

とか血液型検査をしなくても候補は絞れるものですが

特別養子縁組の場合は、血液型の予測まったくつきません。

まだ検査してませんが、いったい何型なんだろ・・。

耳垢も同様で、乾いた粉っぽい耳垢の人と

粘度の高い耳垢の人とがおり、遺伝でどちらかが決まる

というのを理科の授業で習ったことがある人も多いでしょう。

こちらも、粉だか粘土だか予測不能で、はじめてでっかい耳垢が取れたときに

「あー、粉耳かー」などと知ることになります。

出産時の話になるとそっと場を離れる

特別養子縁組の養親母、出産経験がないのはどうしようも変えられない事実。

児童館などでお母さんと子供が集まる場に居合わせると

「うちの病院では○○だった」とか

「入院を延長してどうだった」とか

出産時の話題になることが多々あります。

筆者の場合は、特別養子縁組であることを隠したりなどはしていないので

そんな話題になると、特にしゃべることなくその場には居続けます。

出産の話題になるとそっとその場を離れるという養親さんも多いです。

自分一人遊び大好きなのに子供社交的

これは逆もしかりで、「自分外に出たがりなのに子供一人遊び好き」

なパターンもありますね。

養親と子供の性格が異なるのは、生まれつきなのか育て方なのか

いかんせん、子供出生前の状況については全く知らないので

予想すらできません。

マタニティマークが気になる

特別養子縁組の養親はマタニティマークを付けたことがないので

養親となってからもマークを付けている人は非常に気になります。

「どんな気持ちで付けているのかな」とか

「鞄を変える度にマークも付け替えるのだよなあ」とか

そんなことを考えながら道行く人のマタニティマークを眺めています。

ちなみに、筆者の場合は実親様が未使用だったマタニティマークを譲り受けたため

マタニティマーク自体は持っています。

哺乳瓶をびっくりするくらいいっぱい持っている

特別養子縁組の場合は、完全にミルク育児のため

哺乳瓶をいっぱい持っています。

我が家にも合計13本あります。

(どれがいいかと試行錯誤したため増えてしまったもので

実際に使っているのはうち6本くらいでしょうか)

“特殊な”と言った人に謝られる

保育園の相談などで「このような特殊なケースでは・・」等と担当の方が発言した後に

「すみません」といって謝ってくださる場合があります。

いやいやいや・・謝る必要なんて全くありません。

手続き上、実子の場合と違う点があるということを説明する用語が

なかなか上手く見つからないものです。

特別“養子縁組という名称も特別感を醸し出していますしねえ。

各方面とも、手続き上でお手数をおかけすることが多く

また、ご配慮いただいていて感謝することばかりです。

子供を違う名字で呼ばれて「あ、養子だった」と思い出す

裁判が確定して養親の戸籍に入るまでは、子供の名字は実親様の名字です。

でも、普段、養子縁組を意識すること、本当にないのですよね。

病院などで「○○(実親様の名字)さーん」と呼ばれて

「あ、そうだった。この子は養子だったっけ」

と意識する感じです。

アレルギーはめちゃめちゃ気になる

離乳食で新しい食材を試すときは、一口ずつと言いますね。

万が一アレルギーがあった場合などに備え、病院が開いている時間に新しい食材を試すと良いなどともいわれます。

アレルギーはものすごく気になり、気を使いますね。

「父・母がアレルギーないから、この子も多分ない」というような予測が立たないからです。

結果として、これまでのところはアレルギーの心配はなさそうでホッとしていますが、

「パン、どうなのどうなの??」と、パンに挑戦が遅かった気がします。

まとめ

特別養子縁組あるあるを思いついただけ書き出してみましたが

実際は、なんら意識することなく生活させてもらっています。

これも周りの理解があってこそ!

ありがたい!

余談ですが、「”特別”養子縁組」という名称がどこから来たのかを考えました。

特別養子縁組の産みの親、産婦人科医「菊田昇」氏が提唱し

制定を求めていたものが「実子特例法」です。

おそらく、「”特別”養子縁組」の”特別”は

特例法の””に影響を受けて命名されたものと想像しています。

菊田昇氏については、ノンフィクション「赤ちゃんをわが子として育てる方を求む」に

詳しく紹介されていますので、是非読んでみてください。

ブックレビューはこちらです。

特別養子縁組に関するその他の書籍の一覧はこちらです。

やっぱマンホールの上が快適だよねー

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